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【UE4】ブループリント入門【第3回】

【UE4】ブループリント入門【第3回】

■この連載について

この連載ではUnreal Engine4 (以下UE4)初心者の方向けに、
ブループリントの基本的な使い方を解説していきます。
プログラム初心者の方も想定して、概念的なところの解説も挟みつつ進めていきたいと思います!

初めての方は過去の記事も参考にしてください。 ⇒ 記事一覧

■環境

Unreal Engine 4.22.3

■今回の内容

前回に続いて変数を使った基本的な処理を説明します。
今回は特に数値を扱ってみたいと思います!


■ノードの削除

まずは「BluePrintTutorial」プロジェクトを開き、レベルブループリントを開いてください。
今回の内容に入る前に前回まで作成したBeginPlayイベントに続く処理は一度消しておきます。

配置したノードを削除するにはノードを選択してDeleteキーを押します。
まずは以下の様に一番右のPrint Stringを左クリックして選択し、Deleteキーを押してみましょう。

複数同時に削除したい場合には、以下の様に範囲をドラッグして選択します。(まだDelete押さない)

左下のMessageのような、範囲選択で上手く選択できないものはCtrlキーを押しながら左クリックしましょう。

これで不要なものが全て選択できたのであとはDeleteキーを押すと選択したノードをまとめて削除できます。

■数値の計算(足し算)

Integer型の変数を使って数値計算を行ってみたいと思います!

前回変数Messageを作成したのと同じようにInteger型の変数Num1を作成してください。

同様にInteger型の変数Num2を作成しましょう。(マイブループリントは以下の感じ)

さらにNum1,Num2のデフォルト値を10,20に設定しておいてください。(コンパイル忘れずに)
Num1とNum2を合計してPrint Stringで出力する処理を作成してみましょう。
まずは前回やったようにNum1とNum2のGetノードをイベントグラフに配置してください。

続けて配置したNum1ノードのピンを引っ張り、コンテキストメニューで「+」を検索して下さい。
その中から「integer + integer」のノードを選択します。

このノードがInteger型の値同士を足し算するノードです。
下側の入力ピンにはNum2を繋ぎましょう。
さらにBegin Playから引っ張った箇所にPrint Stringを配置し、足し算の結果をIn Stringに繋げましょう。

※変換ピンについて
足し算の出力ピンとPrint Stringを繋いだ時に自動的に作られるピンは型を変換するためのピンです。
Print StringはString型の値のみ受け付けているのに対し、Integerのような異なる型を繋ごうとした際にはデータ型の変換が行われます。
基本的には自動で変換が行われるので特に意識する必要は無いですが、この変換は両者の間に互換性がある時のみ可能となります。

ここまでできたらコンパイルして保存し、再生してみましょう。
左上に「30」が表示されていればOKです。


■算術演算子まとめ

足し算を含む算術演算子(計算用の演算子)について見ておきましょう。
よく使う演算子は以下になります。

種類 検索記号 説明
足し算 + 2つの値を足した結果を返す
引き算 片方からもう一方を引いた結果を返す
掛け算 * 2つの値を掛けた結果を返す
割り算 / 片方をもう一方で割った値(商)を返す
割った余り % 片方をもう一方で割った余りを返す

使い方はいずれも足し算の時と同様です。
どのプログラム言語でも使われる演算子になっているので、一度勉強済みの方にとっては馴染みがあるかと思います。


■確認問題

今回は最後に少しだけ確認用の問題を用意しました。
前回の変数の作り方と併せて、復習がてらやってみてください。

▼練習1

Float型の変数HeightとFloat型の変数Weightを定義してください。
Heightのデフォルト値に自分の身長(cm)、
Weightのデフォルト値に自分の身長(kg)を設定しましょう。

解答例

Heightの定義は以下(デフォルト値は適当に)

Weightの定義は以下(デフォルト値は適当に)

▼練習2

Heightの2乗(Height x Height)の計算をするノードを作成してください。
さらにその結果を10000で割るノードを配置してください。

解答例


▼練習3

Weightを、練習2で計算した値で割る処理を作成してください。
その結果をPrint Stringで表示しましょう。(Begin Playから繋げる)
正しく処理が作れていれば、これがあなたのBMI値です。

解答例


■まとめ

今回は数値(整数や少数)を使った基本的な計算処理を行いました。
練習で紹介したBMIの他にも身近な計算を例にしたブループリントを是非作成してみてください。

次回は文字列の結合について紹介する予定です!

■リンク

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