【CCNA試験対策問題】ネットワークの基礎から学んでいこう!【ルーティングプロトコル編】Part 2
CCNAの取得を目指している方へ向けて、試験範囲の対策問題を作成してみました。
前回に引き続きルーティングプロトコルに関する内容に絞った問題を出題していこうと思います。
ダイナミックルーティングには様々なルーティングプロトコルがあり、CCNAでは代表的な「RIP」と「OSPF」、そしてCisco独自のルーティングプロトコルである「EIGRP」について出題されます。しっかりと理解しておきましょう!
問題1
RIPは何という種類のルーティングプロトコルに分類されますか。
- リンクステート型
- ディスタンスベクタ型
- パスベクタ型
- ハイブリッド型
問題1の解答と解説を表示
解答)B
RIPは「ディスタンスベクタ型」と呼ばれる種類のルーティングプロトコルに分類されます。ルータ間でルーティングテーブルを交換し合い、自身のルーティングテーブルに無い情報があれば、受け取った相手をネクストホップとして宛先ネットワークをルーティングテーブルに登録します。
他の選択肢については、OSPFが「リンクステート型」、EIGRPが「ハイブリッド型(拡張ディスタンスベクタ型)」、BGPが「パスベクタ型」に分類されます。
問題2
RIPのメトリックとして適切なものはどれですか。
- コスト
- 複合メトリック
- ケーブル長
- ホップ数
問題2の解答と解説を表示
解答)D
それぞれのルーティングプロトコルでは経路の情報を交換し、宛先ネットワークまでの最適経路を計算します。その際に、メトリックという値を使用して、宛先ネットワークまでの距離を考えます。メトリックはルーティングプロトコル毎に違った値を利用しており、それぞれ何を基準にして宛先ネットワークまでの距離を計算するかが異なります。
RIPでは「ホップ数(宛先ネットワークに到達するまでにいくつのルータを経由するか)」をメトリックに使用しています。他の選択肢については、OSPFではメトリックに「コスト」を使用します。コストは帯域幅を利用して計算した数値で、簡単に言えば通信の速度のことです。EIGRPではメトリックに複数の数値を利用した「複合メトリック」を採用しています。
これらのルーティングプロトコルでは、メトリックの最も小さい経路を最適経路としてルーティングテーブルに登録します。
問題3
ルータは、宛先ネットワークに到達するために使用できる3つの可能なルートを学習しました。 1つのルートはEIGRPのもので、20514560の複合メトリックを持っています。別のルートはメトリックが782のOSPFです。最後はRIPv2のものでメトリックは4です。ルータがルーティングテーブルに登録するルートはどれですか?
- OSPFのルート
- EIGRPのルート
- RIPv2のルート
- 3つのルート全て
- OSPFとRIPv2のルート
問題3の解答と解説を表示
解答)B
ダイナミックルーティングを行うプロトコルにはRIP、OSPF、EIGRPのように複数の種類があります。複数のルーティングプロトコルを使用しているとき、ルータはそれぞれのルーティングプロトコルに設定されているAD値を参照してどのプロトコルのルートをルーティングテーブルに登録するかを決定します。AD値のデフォルトの値はEIGRPで90、OSPFで110、RIPで120に設定されており、この数値が小さいものから優先して使用されます。
メトリックはそのルーティングプロトコルの中での最適経路を決定するための値ですので、どのルーティングプロトコルを採用するかということには関係ありません。
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