Rayを使って照準の色を変える
今回はRayを使った照準の色が変わる処理のサンプルです。
照準の方向にRayを飛ばして、対象オブジェクトの情報を取得します。

© Unity Technologies Japan/UCL
※使用しているUnityのバージョンは2017.1.0f3です。
[Unity_317×90]
Rayとは
Rayとは、ある点から光線を飛ばし、それにぶつかったGameObjectの情報を取得することができる機能です。
下図は視点の位置にあるカメラからRay(赤線のやつ)を飛ばしている状況です。
Rayが交差した状態を、RayがHitしたと言います。

※Debug.DrawRayメソッドを使うと、再生時にSceneビューでRayを可視化できます。
Rayの使い方のサンプルスクリプト
下記のスクリプトを、Rayを飛ばす位置にあるオブジェクトに適用します。
今回は主観視点のカメラに適用しています。
using UnityEngine;
using UnityEngine.UI;
public class Aim : MonoBehaviour {
// 照準のImageをインスペクターから設定
[SerializeField]
private Image aimPointImage;
void Update () {
// Rayを飛ばす(第1引数がRayの発射座標、第2引数がRayの向き)
Ray ray = new Ray (transform.position, transform.forward);
// outパラメータ用に、Rayのヒット情報を取得するための変数を用意
RaycastHit hit;
// シーンビューにRayを可視化するデバッグ(必要がなければ消してOK)
Debug.DrawRay(ray.origin, ray.direction * 30.0f, Color.red, 0.0f);
// Rayのhit情報を取得する
if (Physics.Raycast(ray, out hit, 30.0f)) {
// Rayがhitしたオブジェクトのタグ名を取得
string hitTag = hit.collider.tag;
// タグの名前がEnemyだったら、照準の色が変わる
if ((hitTag.Equals("Enemy"))) {
//照準を赤に変える
aimPointImage.color = new Color(1.0f, 0.0f, 0.0f, 1.0f);
} else {
// Enemy以外では水色に
aimPointImage.color = new Color(0.0f, 1.0f, 1.0f, 1.0f);
}
} else {
// Rayがヒットしていない場合は水色に
aimPointImage.color = new Color(0.0f, 1.0f, 1.0f, 1.0f);
}
}
}
Ray ray = new Ray()でRayを生成します。
第1引数)Rayを飛ばす位置を指定。
第2引数)Rayを飛ばす向きを指定。
Rayのヒット情報はPhysics.Raycast()で取得します。
このメソッドは指定したRayが何らかのオブジェクトにヒットするとtrueを返します。
ヒットしたオブジェクトの情報は、第2引数のoutの変数に取得されます。
第1引数)生成したRayの指定。
第2引数)outパラメータを付与したRaycastHit型の変数を指定。
第3引数)Rayがヒットしたとみなす最大距離をfloat型で指定。
Rayがヒットしたオブジェクトのタグは、hit.collider.tag で取得できます。
レイヤーであれば、hit.collider.gameObject.layer で取得できます。
タグやレイヤーが取得できたら、分岐処理でイメージの色を変更しましょう。
以上です。
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