サーバエンジニアをやってるものです。
タイトルの通り、今回はAWSを使ってブログ開設をしてみたいと思います。
AWSを使ってみたいけど、まず何をしたらいいか分からない!という人向けの記事になります。
複数回に渡って連載していきます。
今回は第1回ということで、構成から考えていきましょう。
◆目的
現在クラウドコンピューティングという技術が発展してきています。
なぜクラウドが使われているのかというと、
・サービス提供者がメンテナンス等の管理を行うので、人的リソースを削減できる
・サーバやルータなどの実機を用意せずに、仮想環境でのネットワーク構築、サーバ構築ができる
・実機の購入費用も掛からない(サービスの利用料金は掛かります)
・実機を置くためのサーバラックも必要ない、場所を取らない
以上のような理由があります。
このように現在発展してきているクラウドコンピューティングの中でも、今回はAWS(Amazon Web Services)を使ってみたいと思います。
なぜAWSを使用するのかというと、
・AWSの会員登録をすれば1年間無料でAWSを使える
・無料の範囲でグローバルIPアドレスも使用できる
・多数の大企業で導入されていて、信頼性も高い
・性能が高い
・さまざまなセキュリティ標準を満たしている
・サポートも充実
以上のような理由があります。
このように非常に多くの企業でも導入されているAWSの操作方法を身に付け、
インフラ構築を実際に行ってみる、というのが今回の目的になります。
◆方式
今回は最終的にはWeb上にブログを開設します。
ブログを開設することにしたのは特に深い理由はありませんが、
様々な技術を使用して技術を身に付けていきたいので、
複数のサーバ構築(Webサーバ、データベースサーバ)、そしてグローバルなセグメントとプライベートなセグメントの混在したネットワーク構築を行えるようなテーマにしました。
まず構成を考えていきましょう。
◎構成要素
・Webサーバ1台(グローバルなセグメントに配置)
・メインのデータベースサーバ1台(プライベートなセグメントに配置)
・プライベートネットワーク用にNAT変換を行うサーバ(グローバルなセグメントに配置)
・データベースサーバのバックアップ用サーバ2台(プライベートなセグメントに配置)
※WebサーバにはブログのテンプレートとしてWordpressもインストールしたいと思います。
○Webサーバ
ブログ開設するに当たって、ブラウザでインターネットから見れるサイトを用意したいのでWebサーバを構築します。
○データベースサーバ
Webサーバ上にインストールする、ブログのテンプレートであるWordpressのデータを格納するために用意します。
データが格納される場所になりますので、外部からアクセスできないプライベートなセグメントに配置します。
また冗長構成にするために、バックアップ用のデータベースサーバを2台用意し、メインの1台と同期させるようにします。
○NAT変換を行うサーバ
プライベートなセグメントからはインターネットに接続することはできません。
この状態だと、データベースサーバで必要なソフトをインストールすることもできないので、
プライベートなセグメントからインターネットに接続する際に、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換する必要があります。
その変換を行うサーバを用意します。
上記構成要素を以下の図のような形に組み合わせて構築していきたいと思います。
このような構成で、AWSを使ってブログ開設を行っていきたいと思います。
後から構成の追加の可能性がありますので、その際には追記していきます。
それでは次回は、今回の構成において出てくるAWS用語について学んでいきます。
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