VirtualBoxでホストとゲスト間のコピペをできるようにする&上手くいかない時の対処方法
VirtualBoxでホストとゲスト間のコピペをできるようにする&上手くいかない時の対処方法
はじめに
VirtualBoxはWindowsやMac OS上で仮想環境を構築することができる便利なツールです。
使っているとVirtualBox上で作成した内容をWindows側にコピペしたり、またその逆をしたかったり、といった機会が多々あります。デフォルトではその操作ができないので、やたらに長いコマンドを打ちなおさなければいけずイライラすることになってしまったりします。今回はその設定を有効にする方法と、上手くいかない時の対応方法をまとめます。
手順
1.YUMでカーネルアップデート
# yum update kernel # shutdown -r now
updateが完了したら再起動しましょう。
以下を確認してみると3.10.0になっていました。
# yum info kernel
2.kernel-develパッケージとgccパッケージをインストール
# yum install kernel-devel gcc
・kernel-devel
カーネルソース再構築時に必要なファイル等を含むパッケージなので、kernelアップデートと合わせてinstallしておきます。
・gcc
標準的なコンパイラで、オープンソースOSのコンパイルなどにも使われます。
3.GUIを有効にします。
どうもGUIを有効にしていないと次のISOファイルを認識してくれないようです。
4.VirtualBoxの「VBoxGuestAdditions」をインストールします。
VirtualBox→デバイス→Guest Additions CD イメージの挿入
デスクトップにCDアイコンが出てくるので中を開いて「実行」
※CUIで実行する場合は以下コマンドで。
sh /run/media/ログインユーザ名/VBOXADDITIONS~/VBoxWindowsAdditions.run」
5.VirtualBoxの設定
VirtualBox→デバイス→クリップボードの共有→双方向
これでコピペができるようになります!
上手くいかない時
上記の手順でうまく行かない時がありました。
そのときの対応方法を書いておきます。
うまく行っていないのは以下のコマンド実行時でした(手順4)。
sh /run/media/ユーザ名/VBOXADDITIONS_5.0.20_106931/VBoxLinuxAdditions.run
↓
よく見るとエラーが出ています。
Building the main Guest Additions module[失敗]
(Look at /var/log/vboxadd-install.log to find out what went wrong)
↓
指示されているログを確認してみました。
tail /var/log/vboxadd-install.log
以下のエラーが発生していました。
Error: unable to find the sources of your current Linux kernel. specify KERN_DIR=
↓
カーネルkernelとkernel-devのバージョン違いが原因のようでした。
なんと以下のコマンドが実行漏れだったようです。
yum install kernel-devel gcc
↓
再実行してみると、エラーが解消されました。
Building the main Guest Additions module[ OK ]
まとめ
結論から言うと手順漏れだったわけですが、上記のようなログで原因を追えるということがわかったので、上手くいかない場合は「Guest Additions」のインストール時のログを確認するようにしましょう。
コピペできるようになることで開発効率が上がります。というかそれが普通ですよね。
打ち直しするストレスをなくし、快適な開発を行いましょう。