はじめに
前回の続きで起動時の流れを見ていきます。
今回の内容
システムのブート
前回、BIOSとそれに関連性のあるものについて見てきました。今回はBIOSの次に起動されるブートローダーについてです。
起動の流れ②:ブートローダー
BIOSは各種設定が行えることは前回の通りです。それとは別に、MBR (マスターブートレコード)と呼ばれる領域から、ブートローダーを起動します。
ブートローダーにはいくつか種類がありますので、CentOS7では何が使用されているのか確認してみましょう。
大抵の場合、/bootディレクトリに格納されていますので、確認してみます。
grubとgrub2という表記がありますね。これがブートローダーです。使用されているのはどちらか一方だと思いますので、このディレクトリ内を確認してみると…
どうやら使用されているのはgrub2な感じですね。grubのディレクトリ内にはGZIP形式で圧縮されたファイルしか存在しないことから推測できます。
もう少し確認してみましょう。
grubとgrub2の違いは、ハードディスク番号とパーティション番号の数え方にもあります。
grub : ハードディスク番号、パーティション番号共に「0」から数える
grub2:ハードディスク番号は「0」、パーティション番号は「1」から数える
それぞれの番号については後述しますので、まずは確認してしまいましょう。
ブートローダー自体の設定は、/boot下の各ブートローダーのディレクトリに保管されています。
今回の場合、grub2の下にgrub.cfgというファイルが存在します。これがgrub2の設定ファイルです。内容を確認してみましょう。
赤で下線を引いた行が上で述べた各番号になります。 set root=’hd0,msdos1‘という表記から、1番目のハードディスクの1番目のパーティションに格納されているものを次に起動する流れになります。詳しくは次回見ていきましょう。
まだ起動しきれませんので、次回に続きます!