♣第1回はOSI参照モデル概要・物理層からおさえておきたいベスト3!♣
♦第1位 ケーブルの選択
CCNAにおけるケーブルの種類として重要なのは以下の3つ。
・ストレートケーブル
・クロスケーブル
・ロールオーバーケーブル
どのようなネットワーク機器同士を接続するかによって、適切なケーブルを選択しなくてはなりません。
ネットワークを構成する機器として、PC、ルータ、ブリッジ、スイッチ、ハブ、リピータなどが挙げられます。これらをグループ分けすると、
スイッチグループ (スイッチ、ハブ、リピータ)
ルータグループ (ルータ、PC、ブリッジ)
このようにグループ化することができます。グループ化の基準は、元々他の機器に接続することが前提で製造されているか否か、ということらしいです。
要するに、インターフェースの構造が違うというわけです。もっというと、送受信の割り当てが逆になっているのです。
当然、送信ー受信、受信ー送信の組み合わせでケーブル接続してあげないといけません。ですから、
同じグループの機器同士:クロスケーブル
違うグループの機器同士:ストレートケーブル
となるわけですね。
ロールオーバーケーブルはコンソールケーブルのことです。端末とネットワーク機器をコンソール接続するために使用します。
♦第2位 TCP/IPモデル
今日の通信モデルにおいて最もよく使用されているのがこのTCP/IPモデルです。試験においても頻出事項となっています。
例えば、Web通信を行う場合に、TCP/IPモデルの各層でどのプロトコルが選択されているのか考えてみましょう。
アプリケーション層:HTTP
トランスポート層:TCP
インターネット層:IP
ネットワークインターフェース層:Ethernet
このようになっています。(あくまで一例です。)
OSI参照モデルと同じく、層ごとにプロトコルを当てはめることによって各層で機能変更等があったとしても柔軟に対応できるメリットがあります。
ではイーサネット環境におけるメールの送信 (端末からサーバへと転送) なら各層でどのようなプロトコルが使用されるでしょうか?ちょっと考えてみてください。(※答えはページ一番下に書いてあります。)
♦第3位 カプセル化と非カプセル化
OSI参照モデルでは、役割ごとに層を分け、プロトコルを決定することにより
・異なるベンダー(企業)の製品同士で通信が可能
・タイプの異なる機器同士で通信が可能
・機能変更があった際に柔軟に対応可能
というメリットがあります。
ではどのようにして各層のプロトコルは、相手へと情報を伝えているのでしょうか?
アプリケーション層にて作成されたデータは、ひとつづつ下位層へと渡されていき物理層で電気信号に変換されて伝送路へと流れていきます。
その各層ではヘッダと呼ばれる情報を付与しています。
各層でヘッダを付与して下位層へ…この流れをカプセル化といいます。
ネットワーク機器は自身の見るべきヘッダ情報をみて通信を行います。
例えばスイッチだったらデータリンク層ヘッダ情報、ルータだったらネットワーク層ヘッダ情報といった形です。
受信側は当然、伝送路を伝ってきたカプセル化されたデータを受け取ります。
今度はヘッダ情報をひとつづつ外しながら上位層へと渡していきます。
各層でヘッダを外して上位層へ…この流れを非カプセル化といいます。
試験で直接問われることは少ないとは思いますが、ネットワークの根幹となる部分ですので、3位に入れさせていただきました。
⇒第2回はデータリンク層編です。
問題の答え
アプリケーション層:SMTP
トランスポート層:TCP
インターネット層:IP
ネットワークインターフェース層:Ethernet
※注釈
※1 このランキングは完全に独断と偏見によって作成されています。あくまで参考として捉えて戴きたく存じます。一切の責任は負いかねますのであしからず。
※2 技術者として成長するためにはどれも欠かせないものばかりです。資格取得レベルにてランキングを作成しています。
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