Nginx応用編②リバースプロキシとして動かす(前編)。Linuxサーバ構築手順まとめ
リバースプロキシとは
リバースプロキシはWebサーバの手前に配置されるプロキシサーバになります。
図で書くと次のようなイメージです。
先ほどのフォワードプロキシの図と見比べてみてください。
フォワードプロキシがネットワーク内から外へのアクセスを受けるプロキシであったのに対し、リバースプロキシは(サーバ側のネットワークから見れば)、外から内にきたアクセスを受けるプロキシになります。つまり、向きが逆=リバースプロキシなんですね。
フォワードプロキシがキャッシュするファイルはユーザがアクセスしようとする不特定多数のサイトであったのに対し、リバースプロキシがキャッシュするファイルは、特定のWebサーバのそれになります。つまり、リバースプロキシとはWebサービスの提供者側がWebサーバの負荷を下げ、効率的にレスポンスを返すためのキャッシュサーバなのです。リバースプロキシのメリットとしては他にも、不正なURLやパケットを遮断するような役割を持たせることができるため、サーバ側のセキュリティを向上させることができる点などが挙げられます。
Nginxでリバースプロキシの設定をする
前置きが長くなりました。Nginxをどのようにリバースプロキシとして使うのか説明していきましょう。
まず、今回の構成はWebサーバに「Apache」、リバースプロキシサーバに「Nginx」を使っていきます。
Apacheをインストールする
まずはNginxをストップしましょう(既に停止していれば飛ばしてよいです)。
# /etc/init.d/nginx stop
次にApacheをインストールします。今回は簡単にyumでインストールします。
# yum install httpd ~省略~ Installed: httpd.i386 0:2.2.3-91.el5.centos Dependency Installed: apr-util.i386 0:1.2.7-11.el5_5.2
httpdとapr-utilがインストールされました。
Apacheを起動しアクセスできるか確認しましょう。
# /etc/init.d/httpd start
起動できたら下記のURLにブラウザからアクセスします。
http://[IPアドレス]
次のようなApacheのテストページが表示されればApacheが立ち上がっています。
Nginxのテストページが表示されてしまう場合はブラウザのキャッシュが残っている可能性がありますので、キャッシュクリアしてから再アクセスしてみてください。