Nginx設定編④serverディレクティブを読む。Linuxサーバ構築手順まとめ
今回はNginxのWebサーバ設定の要であるserverディレクティブをみていきます!
本連載では、Linux上で様々なサーバソフトウェアのインストール手順、操作・設定方法を解説していきます。嵌まりそうなポイントや細かい部分の説明していきます。Linuxでサーバ構築する際の参考にして下さい。
前回の「Nginx設定編③httpディレクティブを読む。Linuxサーバ構築手順まとめ」でhttpディレクティブの内容を細かく見ていきました。その際に、includeしていたファイルに、今回読んでいく「server」ディレクティブは記述されています。httpコンテクストの中のserverディレクティブということで、HTTPサーバを構築していく上での重要な設定項目が目白押しです。それでははじめましょう。
serverディレクティブ
serverディレクティブが記述されているのはdefault.conf
nginx.confのhttpディレクティブ内に、以下のようなincludeディレクティブ指定がありました。
# include /etc/nginx/conf.d/*.conf;
これは「/etc/nginx/conf.d」ディレクトリ内にある「~.conf」ファイルを読み込む、という意味です。
「/etc/nginx/conf.d」ディレクトリ内を見てみると、2つのconfファイルが格納されていることがわかります。
# cat /etc/nginx/conf.d default.conf example_ssl.conf
example_ssl.confの中身を見てみると、全行コメントアウトされています。
また、ファイル名がexample~となっていることからも、どうやらSSL設定時の雛形ファイルのようです。
このファイルはSSL設定を行う際に活用することとして、今回はひとまず置いておきます。
もう一つの「default.conf」の内容は「server」ディレクティブになっています。
この内容がhttpディレクティブ内でincludeされるわけですから、httpコンテクスト内のserverディレクティブになります。今回はこのserverディレクティブを細かく見ていくこととしましょう。
serverディレクティブの設定項目
まず、全体を見てみます。
server { listen 80; server_name localhost; #charset koi8-r; #access_log /var/log/nginx/log/host.access.log main; location / { root /usr/share/nginx/html; index index.html index.htm; } #error_page 404 /404.html; # redirect server error pages to the static page /50x.html # error_page 500 502 503 504 /50x.html; location = /50x.html { root /usr/share/nginx/html; } # proxy the PHP scripts to Apache listening on 127.0.0.1:80 # #location ~ .php$ { # proxy_pass http://127.0.0.1; #} # pass the PHP scripts to FastCGI server listening on 127.0.0.1:9000 # #location ~ .php$ { # root html; # fastcgi_pass 127.0.0.1:9000; # fastcgi_index index.php; # fastcgi_param SCRIPT_FILENAME /scripts$fastcgi_script_name; # include fastcgi_params; #} # deny access to .htaccess files, if Apache's document root # concurs with nginx's one # #location ~ /.ht { # deny all; #} }
デフォルト設定のため、コメントアウトされている項目が多いですね。
ただ、コメントアウトされている内容をみていると、後半はほぼlocationディレクティブの設定であることがわかります。どうやら、locationディレクティブの設定はちょっと複雑なようです。
複雑そうなlocationディレクティブは置いておいて、残りのディレクティブを先に説明してしまいましょう。