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Nginx設定編②nginx.confを読む。Linuxサーバ構築手順まとめ

nginx.confの書式:コメント

設定ファイルの中にコメントを記載したいときは、行頭に「#」をつけましょう。
そうすると、その行はコメントとして認識されますので、設定内容としては無効になります。
「#」をつけてコメント化することを、「コメントアウトする」と言います。

nginx.confでデフォルトで指定されているシンプルディレクティブ

デフォルトで設定されているシンプルディレクティブは、「user」「worker_processes」「error_log」「pid」の4つです。この4つの使い方を見ていきましょう。

user
Worker Processを起動するユーザが指定されています。Apacheのユーザと同じイメージでよいでしょう。
ユーザ名の後ろにグループ名を記載することも可能です。省略された場合は、ユーザと同名グループが採用されます。
mainコンテクストに属します。
書式:
user ユーザ名 [group];

user  nginx;
worker_processes
Worker Processのプロセス数を定義します。Apacheで言うStartServersのような項目です。
デフォルトは1が設定されています。理想の値はCPUのコア数、ディスク数、読込パターンなど様々な要因が関わってきますが、よく分からなければ、専用PCであればCPUコア数に合わせるのが、初めは良いでしょう。
また、1.3.8と1.2.5以降であれば「auto」を設定することも可能です。
書式:
worker_processes プロセス数 又は auto;

worker_processes 1;
error_log
エラーログの出力ファイルの設定です。ひとつめの引数に出力ファイルパスを指定しますが、「stderr」と「syslog:server=~」を指定することもできます。「stderr」を指定すると標準エラー出力へ、「syslog:server=~」を指定するとsyslogに記録されます。syslogの場合はserver=以降にサーバのアドレスを指定します。
二つ目の引数にエラーレベルを指定することができます。
エラーレベルは「debug」「info」「notice」「warn」「error」「crit」「alert」「emerg」から選択でき、指定したエラーレベルよりもレベルの高いエラーがログに記録されます。
二つ目の引数は省略可能で、省略した場合には「error」がデフォルト値になります。
また、このディレクティブはmainコンテクストだけでなく、http, server, locationなどのコンテクストに設定することもできるため、ログの出力場所をコンテクストによって切り分けることが可能になります。
書式:
error_log ログファイルパス [エラーレベル];

error_log logs/error.log;
pid
Main ProcessのプロセスIDを格納するファイルのパスを指定します。
mainコンテクストに属します。
書式:
pid PIDファイル

pid /var/run/nginx.pid;

今回のまとめ

今回はNginxの設定ファイルnginx.confを見てきました。nginx.confはApacheでいうところのhttpd.conf。設定の肝となる大事なファイルです。各設定ディレクティブについて、理解しておく必要があるようです。今回は基本的なシンプルディレクティブの説明となりました。次回はブロックディレクティブの内容も見ていきたいと思います。

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