公式パッケージのNginxをインストールする場合
これは第3回と同じように、公式パッケージを使用する場合です。
バージョンがパッケージ管理ツールで管理しているバージョンより新しくなります。
まず、APTがNginxのパッケージを使用できるようにキーを追加してあげます。
wgetコマンドで出力してきた内容を、apt-keyコマンドに渡して、追加しています。
wget -O - http://nginx.org/keys/nginx_signing.key | apt-key add - --2014-09-07 05:37:50-- http://nginx.org/keys/nginx_signing.key Resolving nginx.org (nginx.org)... 206.251.255.63 Connecting to nginx.org (nginx.org)|206.251.255.63|:80... connected. HTTP request sent, awaiting response... 200 OK Length: 1559 (1.5K) [text/plain] Saving to: ‘STDOUT’ 100%[======================================>] 1,559 --.-K/s in 0s 2014-09-07 05:37:50 (49.8 MB/s) - written to stdout [1559/1559] OK
次に、リポジトリを管理している「/etc/apt/sources.list」ファイルに、Nginxのリポジトリを追記します。
この際、使用OSのコードネームが必要になるので、nginx: Linux packagesを参考に、自分が使用しているOSのコードネームが何かを確認してください。
今回はUbuntuの14.04なので、コードネームは「trusty」になります。
では、「/etc/apt/sources.list」を編集しましょう。
以下の2行を追加してあげてください。
deb http://nginx.org/packages/mainline/ubuntu/ trusty nginx deb-src http://nginx.org/packages/mainline/ubuntu/ trusty nginx
ここまでできたら、変更内容を反映させしましょう。
$ sudo apt-get update
そして、パッケージ更新した状態で再インストール
$ sudo apt-get install nginx
起動時は、先ほどと同様、
$ sudo service nginx start
Nginxをソースからインストールする場合
ソースからインストールする手順は、RedHat系と同じです。第2回を参考にしてみましょう。
※ソースファイルをビルドするにあたって、
HTTPS用OpenSSL
圧縮転送用zlibライブラリ、
Perl互換正規表現ライブラリ、
といった必要なモジュール群をインストールしておきましょう。
Nginxインストールの方法まとめ
今回は、Debian系のUbuntuにNginxをインストールする方法をまとめました。
前回までのRedHat系へのインストールと重複している部分が多かったため、
比較的簡単に理解できたのではないかと思います。
今回のまとめ
今回でNginxインストール手順の説明が終了となります。
次回以降で、いよいよ、Nginxの設定について見ていきたいと思います。