AmazonEC2へのdovecotインストール手順
AWSのEC2環境へ、dovecotをインストールする手順をまとめます。
(Apache,Passenger,Postfixのインストール同様、EC2にこだわる必要はないのですが、せっかくEC2を使っているので)
dovecotとは
そもそも、dovecotとは?という説明を簡単にしておきましょう。
dovecotはMUAサーバ。メール受信サーバのことです。
サーバのMaildirに格納されているメールを、クライアントのメーラに受信できるようにしてくれます。
dovecotのインストール
それでは早速yumでdovecotをインストールしていきましょう。
# yum install dovecot
設定ファイル「/etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf」を編集します。
# vim /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf
下記箇所を変更します。
「mail_location = maildir:~/Maildir」
これに合わせて、postfixの設定も変更します。
# vim /etc/postfix/main.cf
「home_mailbox = Maildir/」
# vim /etc/dovecot/conf.d/10-auth.conf
プレインテキスト認証を許可します「disable_plaintext_auth = no」
「no」ですが、「disable」をNOにしているのでプレインテキスト認証許可の意味になります。
それでは、クライアントのメーラにアカウントを作成して、受信ができるかどうか確認してみましょう。
メーラはOutlookやThunderbirdなど、色々使っていると思うので、一般的な手順を説明していきます。
手順1.
メーラを立ち上げて、アカウント追加をメニューから探して選択
手順2.
メールアドレスとパスワードを入力
ここで、メールサーバのドメインが取得できていない場合は、
ローカルPCのhostsファイルにドメインとIPアドレスの対応を記述し、
ローカルPCでメールアドレスのドメインとインストールしたサーバの紐付けを行いましょう。
hostsファイル場所:「C:WindowsSystem32driversetchosts」
追記内容:「【ドメイン名】 【IPアドレス】」
手順3.
POP3サーバとSMTPサーバの設定を行います。現状の基本的な設定を下記のように行う。
・POPポート:110
・SMTPポート:25
・接続の保護:なし
・認証方式:平文のパスワード認証
手順4.
受信・送信時にパスワードを聞かれればOKです。
もし、パスワードを聞かれずに認証されてしまう場合は、メーラのパスワード管理画面を開き、
該当するパスワードを一度削除してからメーラを再起動し、再確認しましょう。
感想
メールサーバはWebサーバほど設定を色々見たことがなかったので、少しこんがらがって大変でした。
みなさんは整理しつつ、1つずつ進めていってください。あとEC2にドメインをとっていないので、その点も面倒でした。受信メールサーバについては別の記事にまとめていきます。
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