初めてのNode.js 第1回:とりあえずインストールしてみる
・Node.jsとは何か?
・Node.jsでできること。
この辺りを実際に手を動かしつつ理解していきたいと思います。
0.準備
まずは環境から。
今回Node.jsをインストールするOSは、linux(CentOS5.6)。
※linux環境がなければMacやWindowsを使ってもインストールできます。
1.インストール方法を検討する
インストール方法はいくつかあるようです。
・ソースからインストール
ソースファイルをダウンロードしてからコンパイルを行う方法です。
・yumでインストール
yumとはCentOS等で使えるパッケージ管理ソフトです。
yumコマンドを使うと簡単に種々のパッケージをインストールできます。
・nvmでインストール
nvmとは「Node Version Manager」のこと。
Node.jsのバージョン管理をしてくれるツールですね。
今回はnvmを使います。
nvmを使用した理由は、
・configureでエラーが起きて進めなくなったから(v.0.10.20)
・nvmだとNode.jsのバージョン変更を試したくなった時便利そうだから
です。
2.Python2.7.3をインストールする
nvmのインストールにあたり、ひと手間必要でした。
それは、CentOS5系の場合、nvmを使うためにはPython2.7系(以上であればよいかもしれません)が必要ということです。
既にPython2.7が入っていればよいのですが、私は入っていなかったので、インストールです。
# cd /usr/local/src # wget http://www.python.org/ftp/python/2.7.3/Python-2.7.3.tgz # tar xvzf Python-2.7.3.tgz # cd Python-2.7.3 # ./configure --prefix=/usr/local/python # make # make install # export PATH=/usr/local/python/bin:$PATH
ここまでできたらいよいよnvmのインストールです。
3.nvmをインストールする
# git clone git://github.com/creationix/nvm.git /root/nvm # . /root/nvm/nvm.sh
2行目でshellスクリプトを実行しています。「.(ドット)」は「source」でも置き換えられます。
これによりnvmコマンドが有効になります。
ターミナル起動の度に2行目を実行するのも面倒だという方は、
「/root/.bash_profile」などに次のスクリプトを追記をしておきましょう。
(別ユーザでログインする場合は、そのユーザのホームディレクトリ内の「.bash_profile」。)
if [ -s /root/nvm/nvm.sh ] ; then source /root/nvm/nvm.sh ; fi
インストールできたか確認しましょう。
nvm -help
nvmコマンドのヘルプが出てきたらOKです。
4.Node.jsのインストール
では、nvmを使ってNode.jsをインストールしましょう。
nvmコマンドを使えばとても簡単です。
# nvm install v0.11.7
これでNode.jsのv0.11.7バージョンがインストールできました。
せっかくnvmを入れたので、複数バージョンをインストールしてみましょう。
# nvm install v0.10.3
2つのバージョンを確認してみましょう。
(※「#」以外はnvmコマンドの結果です。)
# nvm ls v0.10.3 v0.11.7 current:
使うバージョンを選択してみましょう。
# nvm use v0.11.7 Now using node v0.11.7 # nvm ls v0.10.3 v0.11.7 current: v0.11.7
「use」を実行後、currentにバージョンが表示されていることがわかると思います。
デフォルトで使うバージョンを指定しましょう。
# nvm alias default v0.11.7 default -> v0.11.7 # nvm ls v0.10.3 v0.11.7 current: v0.11.7 default -> v0.11.7
これでNode.jsのインストールは完了です。
5.Node.jsの動作確認をする
次の一行を記述したhelloworld.jsファイルを作成し、任意のディレクトリに配置しましょう。
console.log('Hello World');
ターミナル上で次のコマンドを実行します。
# node helloworld.js
※helloworld.jsまでのパスを指定する必要がある場合は指定すること。
ターミナル上に「Hello World」と出てきたでしょうか?
ちゃんと出てくればnodeサーバが動作している状態です。
6.まとめ
今回は「とりあえずインストール」ということで、簡単な動作確認までをためしてみました。
環境依存ではまると時間がかかってしまいますが、さくっとインストールできる方だと思います。
私もソースインストールではまりそうだったので、早々にnvmに切り替えました。
yumインストールが一番簡単かと思いますので、はまりそうになった方はyumでやってみるといいかもしれません。