LinuxServer RAIDについて その4
前回ファイルシステムを作成してマウントをして使えるようにしたが
今回は起動時に作成したRAIDをマウントをするように設定していく。
起動時にRAIDを組んで起動するようにする。
再起動するとRAIDが解除される
上記までの設定では、再起動するとRAIDが解除された状態で起動してしまう。
再起動したら以下のコマンドを実行してみる。
[root@lpic01_host_sample ~]# cat /proc/mdstat Personalities : unused devices: <none>
RAIDの有効化
再びRAIDを有効化するには以下の用に起動した後に mdadmコマンドで有効かしてやらないといけない。
[root@lpic01_host_sample ~]# mdadm --assemble /dev/md0 /dev/xvdb1 /dev/xvdc1 mdadm: /dev/md0 has been started with 2 drives. もしくは下記のようにしてもよい(-A は --assembleと同じ意味) [root@lpic01_host_sample ~]# mdadm -A /dev/md0 /dev/xvdb1 /dev/xvdc1 下記のコマンドで再びRAIDが設定されたのがわかる。 [root@lpic01_host_sample ~]# cat /proc/mdstat Personalities : [raid1] md0 : active raid1 xvdb1[0] xvdc1[1] 1044096 blocks [2/2] [UU] unused devices: <none>
mdadmの設定
起動時にオートでRAIDを有効化するようにしたい場合は、
mdadmの設定ファイルである /etc/mdadm.conf ファイルを新たに作成する必要がある。
以下のようにするとデバイス情報のスキャンをして /etc/mdadm.conf に追加する情報を得られるのでそれをリダイレクトで /etc/mdadm.conf に書きこめばよい。
[root@lpic01_host_sample /]# mdadm -E --scan ARRAY /dev/md0 level=raid1 num-devices=2 UUID=1a5e6041:7f057cbc:e78ab31b:0b1310ab [root@lpic01_host_sample /]# mdadm -E --scan >> /etc/mdadm.conf
この状態で再起動をしてみるとRAIDの情報が残っていることが確認できる。
Last login: Thu Mar 28 20:15:11 2013 from 192.168.100.126 [root@lpic01_host_sample ~]# [root@lpic01_host_sample ~]# cat /proc/mdstat Personalities : [raid1] md0 : active raid1 xvdb1[0] xvdc1[1] 1044096 blocks [2/2] [UU] unused devices: <none> [root@lpic01_host_sample ~]# [root@lpic01_host_sample ~]# [root@lpic01_host_sample ~]# mdadm -D /dev/md0 /dev/md0: Version : 0.90 Creation Time : Thu Mar 28 19:56:19 2013 Raid Level : raid1 Array Size : 1044096 (1019.80 MiB 1069.15 MB) Used Dev Size : 1044096 (1019.80 MiB 1069.15 MB) Raid Devices : 2 Total Devices : 2 Preferred Minor : 0 Persistence : Superblock is persistent Update Time : Thu Mar 28 20:19:48 2013 State : clean Active Devices : 2 Working Devices : 2 Failed Devices : 0 Spare Devices : 0 UUID : 1a5e6041:7f057cbc:e78ab31b:0b1310ab Events : 0.2 Number Major Minor RaidDevice State 0 202 17 0 active sync /dev/xvdb1 1 202 33 1 active sync /dev/xvdc1
オートマウント
また起動時にオートでマウントをするようにするには /etc/fstab に以下の用に追記する
[root@lpic01_host_sample ~]# cat /etc/fstab /dev/VolGroup00/LogVol00 / ext3 defaults 1 1 LABEL=/boot /boot ext3 defaults 1 2 tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0 devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0 sysfs /sys sysfs defaults 0 0 proc /proc proc defaults 0 0 /dev/VolGroup00/LogVol01 swap swap defaults 0 0 /dev/md0 /mnt ext2 defaults 0 0
※ちなみに/etc/fstab に追記する際に一番後ろの数字を 0 ではなく、2 にすると起動時にそのファイルシステムを fsck する
通常 / (ルート) では、 1 を指定すると fsck が行われるが、/(ルート)以外のマウントデバイスでは 2 を指定する必要がある。
ただこれがオンになっている状態で md0 のファイルシステムなどにエラーがあると、システム起動時にそこで FAILEDで止まってしまうので注意すること。
0 なら fsck を行わないのでファイルシステムにエラーがあればマウントされずに起動するだけである。
これでOS起動時に組んだRAIDをマウントをして起動するようになる。
次回はRAIDの解除や調整などについてやっていくことにする。