基本情報技術者試験(FE) ~情報の基礎理論「コンピュータのデータ表現」~ 【第1回】
基数
基数とは、2進数や10進数、16進数などの数値表現を行う際に「各桁の重み(位取りを示す値)」の基本となる数のことになります。
そして、10進数を2進数に変換したり、16進数を10進数に変換したりすることを「基数変換」といいます。
人が日常的に使用しているのは10進数ですが、コンピュータ内部では、2進数でデータを表現しています。これは、電気の「ON」、「OFF」という2つの状態が、2進数に対応するからです。
2進数では、1桁を「0」または「1」の2種類に対応するからです。
「0」と「1」の組み合わせで表現される2進数は、大きな数を表すと桁数が多くなってわかりにくいので、16進数による表現が考案されました。
16進数では、1桁(0~F)で4ビット(10進数で0~15)の数値で表します。
まとめると
- 基数・・・基数とは数体系の基になる値で、数値一桁で数えられる数の個数である。
各桁の数値はそれぞれ基数のべき乗で表現することができる。
(例、23,22,21,20)これを各桁の重みという。 - 基数変換・・・ある進数の数値を別の進数の数値に置き換えること。
- 10 進数・・・10 を基数とする数の表現方法で、0 から 9 までの10個の数で表す。
- 2 進数・・・2 を基数とする数の表現方法で、0 と 1 の 2つだけで数を表す。
- 8 進数・・・8 を基数とする数の表現方法で、0 から 7 の 8つの数字で数を表す。
- 16 進数・・・16 を基数とする数の表現方法で、0 から 9 の数字と A から F までのアルファベットで数を表す。
基数変換
各基数の対応は、以下のようになります。
10進数 | 2進数 | 16進数 |
---|---|---|
1 | 00001 | 01 |
2 | 00010 | 02 |
3 | 00011 | 03 |
4 | 00100 | 04 |
5 | 00101 | 05 |
6 | 00110 | 06 |
7 | 00111 | 07 |
8 | 01000 | 08 |
9 | 01001 | 09 |
10 | 01010 | 0A |
11 | 01011 | 0B |
12 | 01100 | 0C |
13 | 01101 | 0D |
14 | 01110 | 0E |
15 | 01111 | 0F |
16 | 10000 | 10 |
17 | 10001 | 11 |
18 | 10010 | 12 |
19 | 10011 | 13 |
20 | 10100 | 14 |
21 | 10101 | 15 |
22 | 10110 | 16 |
23 | 10111 | 17 |
24 | 11000 | 18 |
25 | 11001 | 19 |
次回は、10進数から2進数への変換から触れていきます。
初級インフラエンジニアにオススメ連載リンク
ネットワーク学習の登竜門・・
ゼロからのCCNA独学講座
Linuxの取り扱いを基礎から学ぶ
Linux資格 「LPIC-Lv1」徹底解説