既存のユーザアカウントの設定を変更します。
/etc/passwdファイルを直接書き換えた場合と同じになります。
[コマンド書式]
usermod -オプション ユーザ名
usermodコマンドの主なオプションは次のとおりです。
主なオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -c コメント | /etc/passwdファイルに記述するコメントを入力します |
| -d ホームディレクトリパス | ホームディレクトリを指定します |
| -g グループID | プライマリグループを指定します |
| -G グループID | サブグループを指定します |
| -s ログインシェル | ユーザのデフォルトシェルを指定します |
| -L | パスワードをロックし、一時的に無効にします |
| -U | パスワードをロックを解除します |
[コマンド実行例]ユーザuser01をサブグループsalesに所属させます
# useradd -G sales user01
[コマンド実行例]ユーザuser01をロックします。
# useradd -L user01
ロックされたユーザは/etc/shadowファイルのパスワードの先頭に、「 ! 」が追加されます。
ユーザアカウントと同時に作成されるホームディレクトリにユーザに必要と思われる
基本的な設定ファイルなどを/etc/skelディレクトリに設定することができます。
既存のユーザアカウントを削除します。
[コマンド書式]
userdel -オプション ユーザ名
オプションを付けずに実行すると削除したユーザのホームディレクトリは残ったままになります。
ホームディレクトリも併せて削除するには-rオプションを付けます。
パスワードを変更するにはpasswdコマンドを使用します。
rootユーザ以外は自分のパスワードのみ変更できます。
オプションを使用することでユーザアカウントのロックが可能です。
[コマンド書式]
passwd -オプション ユーザ名
passwdコマンドの主なオプションは次のとおりです。
主なオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -l | パスワードをロックし、一時的に無効にします |
| -u | パスワードをロックを解除します |
新規グループを作成するには、groupaddコマンドを使用します。
作成情報は/etc/groupファイルに記述されます。
[コマンド書式]
groupadd グループ名
または
groupadd -g グループID
グループを指定して新規にユーザを作成する場合、予めグループを作成しておく必要があります。
[コマンド実行例]グループcustomersalesを作成
# groupadd customersales
既存のグループ情報を変更するには、groupmodコマンドを使用します。
[コマンド書式]
groupmod -オプション グループ
groupmodコマンドの主なオプションは次のとおりです。
主なオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -g グループID | 指定したグループのグループIDを指定したグループIDに変更します |
| -n グループ名 | 指定したグループのグループ名を指定したグループ名に変更します |
グループを削除するには、groupdelコマンドを使用します。
[コマンド書式]
groupdel グループ名
削除対象のグループをプライマリグループとするユーザーがいる場合、そのグループを削除してしまうと、どのグループにも所属していないユーザが出来てしまうため、グループを削除する事はできません。
[コマンド実行例]グループsaletaffを削除を行うがユーザstaff01がグループsalestaffをプライマリグループにしているため、削除ができません。
# groupdel salestaff
groupdel: ユーザ ‘staff01’ のプライマリグループは削除できません。
ユーザの情報をユーザID(ユーザ名)プライマリグループID(グループ名)所属グループID(所属グループ名)の順に表示します。
[コマンド書式]
id ユーザ名
ユーザ名を指定しないで実行すると、ユーザ自身の情報を表示します。
オプションを付けずに実行すると-aオプションを付けて実行したのと同じになります。
idコマンドには-aオプションの他に次のオプションがあります。
他のオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
| -u | 指定したユーザのユーザIDを表示します |
| -g | 指定したユーザのグループIDを表示します |
| -G | 指定したユーザが所属する全てのグループIDを表示します |