whichコマンド、whereisコマンド、typeコマンド
whichコマンド
whichコマンドはコマンドの絶対パスを表示します。
whichコマンドは環境変数PATHに基づいて検索を行うため、
PATHの無いコマンドのディレクトリは検索することができません。
[コマンド書式]
which コマンド名
[コマンド]
# which ifconfig
[実行例]ifconfigコマンドの絶対パスを表示する
/sbin/ifconfig
whereisコマンド
‘whereis’コマンドは指定したコマンドに関連するバイナリファイル、ソースファイル、マニュアルが格納されているディレクトリを出力します。
[コマンド書式]
whereis -オプション コマンド
whereisコマンドのオプションは次のとおりです
オプション | 説明 |
-b | バイナリファイルの場所のみを表示します |
-m | マニュアルファイルの場所のみを表示します |
-s | ソースファイルの場所のみを表示します |
[コマンド]postfixコマンドのバイナリファイルの場所を表示します
# whereis -b postfix
[実行例]
postfix: /sbin/postfix /usr/sbin/postfix /etc/postfix /usr/libexec/postfix
[コマンド]postfixコマンドのマニュアルファイルの場所を表示します
# whereis -m postfix
[実行例]
postfix: /usr/share/man/man1/postfix.1.gz
[コマンド]postfixコマンドのソースファイルの場所を表示します
# whereis -s postfix
[実行例]
postfix:
typeコマンド
typeコマンドは指定したコマンドについて、コマンドが実行ファイルか、
エイリアスか、シェルの組み込みコマンドなのか情報を表示します。
[コマンド書式]
type コマンド名
typeコマンドのオプションは次のとおりです
オプション | 説明 |
-a | 実際に実行されるコマンドパス以外のパスも表示します |
-p | 実行されるコマンドパスのみ表示します |
-t | コマンドの型を表示します コマンドの型とはalias(エイリアス)、builtin(シェルコマンド)、 file(パスが通っている実行ファイル)、function(関数)、keyword(予約語)があります |
[コマンド]
# type cat
[実行例]catコマンドの実行パスを表示します
cat は /bin/cat です
[コマンド]
# type -a cat
[実行例]catコマンドの全てのパスを表示します
cat は /bin/cat です
cat は /usr/bin/cat です
[コマンド]
# type -p cat
[実行例]catコマンドの実行パスを表示します
/bin/cat
[コマンド]
# type -t cat
[実行例]catコマンドの型を表示します
file
[コマンド]
# type -t echo
[実行例]echoコマンドはシェルコマンド型であることを表示します
builtin
[コマンド]
# type -t ls
[実行例]lsコマンドはエイリアス型であることを表示します
alias
[コマンド]forコマンドは予約語型であることを表示します
# type -t for
[実行例]
keyword