ファイルシステムの割り当て
・mkfsコマンド
作成したパーティションにファイルシステムを割り当て(作成)するには’mkfs’コマンドを使用します。
デフォルトではext2ファイルシステムにて設定しますが、オプション’-t’で
他のファイルシステムを指定することが可能です。
なお、mkfsコマンドは各ファイルシステムのフロントエンドであり、実際にファイルシステムを
作成するのはファイルシステム専用のプログラム (mkfs.fstype) が行ってます。
また、’-c’オプションで不良ブロックの有無を検査します。
| ファイルシステム | 呼び出されるプログラム | mkfsコマンドの書式 |
| ext2 | mkfs.ext2 | mkfs -t ext2 |
| ext3 | mkfs.ext3 | mkfs -t ext3 |
| ext4 | mkfs.ext4 | mkfs -t ext4 |
| ReiserFS | mkfs.reiserfs | mkfs -t reiserfs |
| XFS | mkfs.xfs | mkfs -t xfs |
・mke2fsコマンド
‘mke2fs’コマンドはext2、ext3、ext4形式のファイルシステムを作成できます。
デフォルトではext2形式で作成し、’-j’オプションでext3形式で作成します。
また、’-c’オプションで不良ブロックの有無を検査します。
・mkswapコマンド
Linuxではルートパーティションの他に、スワップ領域の作成が必須でした。
‘mkswap’コマンドでパーティション上にスワップ領域を作成します。
作成したスワップ領域は’swapon’コマンドで有効化し、’swapoff’コマンドで無効化します。
XFSとReiserFS
最近のLinuxではext4が標準のファイルしシステムとして使用されていますが
他にもXFSとReiserFSがファイルシステムとして使用できます。
XFSとReiserFSでは専用のコマンドが用意されています。
XFSの主なコマンドは次のとおりです。
| コマンド | 説明 |
| mkfs.xfs | XFSファイルシステムを作成します |
| xfs_info | ファイルシステムの情報を表示します |
| xfs_db | ファイルシステムのデバッグを行います |
| xfs_check | ファイルシステムのチェックを行います |
ReiserFSの主なコマンドは次のとおりです。
| コマンド | 説明 |
| mkfs.reiserfs | ReiserFSファイルシステムを作成します |
| mkreiserfs | ReiserFSファイルシステムを作成します |
| reiserfstune | ファイルシステムのパラメータを調整します |
| debugreiserfs | ファイルシステムの問題解決を行います |
| reiserfsck | ファイルシステムのチェックを行います |