RPMパッケージの検索と検査
RPMパッケージの情報やインストールされるファイルについて調べるのには
queryオプション[-q(–query)]を使用します。
オプション | 説明 |
-q(–query) | パッケージ情報を照会する |
併用オプション | |
-a(–all) | インストール済の全パッケージを選択する |
-l(–list) | 対象パッケージに含まれる全ファイルを表示する |
-i(–info) | パッケージ名、バージョン情報、リリース日、インストール日などの詳細情報を表示する |
-p(–package) | インストールされていないパッケージを選択する |
-c(–configfiles) | 対象パッケージの設定ファイルの場所を表示する |
-d(–docfiles) | 対象パッケージのドキュメントファイルの場所を表示する |
–changelog | 対象パッケージの更新情報を表示する |
インストールされているパッケージを確認します。
# rpm -qa
インストール済の全てのパッケージを確認します。
# rpm -qi package
インストールしたパッケージの情報を表示します。
# rpm -ql package
パッケージに含まれるファイルを確認します。
# rpm -qip package-1.1.1-1.x86_64.rpm
パッケージファイルから情報を表示します。
# rpm -qf /etc/dummy
ファイルdummyが含まれているパッケージを表示します。
また、RPMパッケージからインストールされたファイルの状態を
RPMデータベースにある情報とを比較し、ファイルの変更状態などを
調べるにはverifyオプション[-V]オプションを使用します。
オプション | 説明 |
-V(–verify) | パッケージを検査する |
併用オプション | |
-a(–all) | インストール済の全パッケージを選択する |
–nodeps | 対象パッケージの依存関係に関する検査をしない |
–nofiles | 対象パッケージ内のファイル属性に関する検査をしない |
–nomd5 | 対象パッケージのMD5に関する検査をしない |
パッケージに含まれるファイルの検査を実行します。
[実行結果] S.5….T. c /etc/packge/config
検査を実行すると、RPMデータベースとインストールされたファイル属性を比較し、結果を表示します。
変更が加えられていない場合は、” . “が表示され変更があった場合、下記の検証コードが表示されます。
- 5:MD5チェックサムが異なる
- S:ファイルの大きさが異なる
- L:シンボリックリンク属性が異なる
- T:ファイルの修正時刻(mtime)が異なる
- D:デバイスファイルが変更されている
- U:ファイルの所有者が変更されている
- G:ファイルのグループが変更されている
- M:ファイルのモードが変更されている
- ?:未知または理由不明
RPMデータベースの再構築
時々、/var/lib/rpm/以下にあるRPMデータベースが壊れることがあり、
rpmコマンドが正常に動作しないことがあります。
その場合は次のコマンドでRPMデータベースを修復することができます。
[RPMデータベース修復コマンド] #rpm –rebuilddbRPMパッケージからファイルを取りだす
RPMパッケージをインストールすることなく、RPMパッケージに
含まれるファイルを抽出したい場合、rpm2cpioコマンドを使用します。
rpm2cpioコマンドはRPMパッケージをcpio形式のアーカイブファイルに
変換するコマンドで、cpioコマンドと併用します。
packageに含まれるファイルをカレントディレクトリ以下に展開します。