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LinuxServer yumによるパッケージ管理 キャッシュのクリア

LinuxServer yumによるパッケージ管理 キャッシュのクリア

今回はキャッシュのクリアです。

yumでダウンロードしたパッケージやダウンロード情報は
/etc/yum.confにて設定された場所に保存されます。

標準のyum.confでは
「cachedir=/var/cache/yum/」と記述してあります。

キャッシュの容量については、”du”コマンドで確認します。
[実行例] # du -h /var/cache/yum/*
195M /var/cache/yum/x86_64/17/fedora/gen
4.0K /var/cache/yum/x86_64/17/fedora/packages
233M /var/cache/yum/x86_64/17/fedora
4.0K /var/cache/yum/x86_64/17/updates/deltas
90M /var/cache/yum/x86_64/17/updates/gen
4.0K /var/cache/yum/x86_64/17/updates/packages
112M /var/cache/yum/x86_64/17/updates
345M /var/cache/yum/x86_64/17
1.9M /var/cache/yum/x86_64/16/Fedora 16 – x86_64/gen
185M /var/cache/yum/x86_64/16/Fedora 16 – x86_64
2.0M /var/cache/yum/x86_64/16/Fedora 16 – x86_64 – Updates/gen
94M /var/cache/yum/x86_64/16/Fedora 16 – x86_64 – Updates
1.9M /var/cache/yum/x86_64/16/fedora/gen
4.0K /var/cache/yum/x86_64/16/fedora/packages
71M /var/cache/yum/x86_64/16/fedora
2.0M /var/cache/yum/x86_64/16/updates/gen
4.0K /var/cache/yum/x86_64/16/updates/packages
37M /var/cache/yum/x86_64/16/updates
386M /var/cache/yum/x86_64/16
730M /var/cache/yum/x86_64

この/var/cache/yum/に保存された情報をクリアするには
yum cleanコマンドを使用します。

yum clean all で全てのキャッシュデータがクリアされますが、
yum clean で個別のキャッシュデータも削除可能です。

# yum clean all
読み込んだプラグイン:fastestmirror, langpacks, presto, refresh-packagekit
リポジトリーを清掃しています: fedora updates
すべて掃除しています
No delta-package files removed by presto

# du -h /var/cache/yum/
248K /var/cache/yum

yumを使用していてエラーが発生し、パッケージのインストールや更新が
上手くいかない場合、キャッシュクリアのクリアを検討してみてください。

メールサーバ(MTA)は何を使う

前回まででメール送信の仕組みとSMTPコマンドについて説明してきました。

これからLinuxServer上でメールサーバ(MTA)を構築していきましょう。

構築をする前にLinuxServer上で使用できる3大MTAについて特徴を確認していきましょう。

Sendmail --業界標準--

Sendmailは1980年代に登場し、事実上の標準MTAとして多くの
使用実績があります。

Sendmailは多くの機能が盛り込まれており、正しく設定すれば柔軟で
高度なメール配送を行うことが出来ます。

しかし、柔軟で高度な配送を行う為の設定ファイルが複雑かつ難解になり、
管理を難しくしています。
さらに機能の豊富さから、プログラムの肥大化、複雑化を呼び、
多くのセキュリティホールが見つかり、開発時には考えられなかった
問題も発生しています。

qmail --よりセキュアに--

qmailはSendmailの問題点からシンプルで堅牢な、よりよいMTAを目指し、
D.J.バーンスタイン氏が開発したMTAです

Sendmailでは一つのプログラムが全ての機能を実行しており、大量のメールを
扱う時に処理が遅くなる問題を抱えていましたが、qmailでは機能毎に
プログラムと設定ファイルを分割した上で、プログラムは各々が独立、
強調して動作します。

各々のプログラムには、最低限の権限のみ与え、プログラム間の通信も
セキュアになっており、プログラムの設定ファイルはシンプルです。

また、Sendmailでは、全てのメッセージが一ユーザにつき、一ファイルで
保存する形式(mbox形式)を採用していましたが、mbox形式では
メッセージの処理に問題があると、全てのメッセージに影響する可能性が
ありました。

この問題を回避するため、qmailではメッセージ一通につき、
一ファイルで保存する形式(Maildir形式)を作用しています。

qmail独自の設計は、セキュリティを強固なものにしましたが、開発者の
ポリシーと厳しいライセンス制限の為、Sendmailからの移行は大変難しくなりました。

Postfix --高い互換性--

PostfixはSendmailやqmailに比べ、後発で新しいMTAです。

Sendmailとの互換性を保ち、設定を簡単にし、qmailのMaildir形式を
採用する等、Sendmailとqmailの良い点を参考に、開発されました。

qmailと同様に機能毎にプログラムを分割し、強調して動作するようになっています。
また、プログラムには最低限の権限のみ与え、一つのプログラムに
問題が発生してもシステム全体に影響はしません。

Postfixは比較的緩やかなライセンス形態の為、標準のMTAとして採用している
Linuxディストリビューションも有り、利用実績を増えてきています。

Postfixでメールサーバを構築してみよう

Sendmail、qmail、Postfix、それぞれに長所と短所があり、
どれが一番優れているかは決められませんが、メールサーバの構築には
入手が容易で設定が簡単なPostfixを使用し、メールサーバを
構築してみましょう。

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