HTML5 誰でも分かるHTML5の概要 【入門編 第5回】
HTML5概要まとめ
最近は書籍などかなり出ていて、HTML5を説明しているサイトも増えてきました。
WebStorageの調査から分かったことですが、各社の実装が違っていて、
今HTML5化するのをためらってしまう今日この頃だと思います。
簡単にHTML5についてまとめてみたいと思います。
HTML5とは、アップル、モジラ、オペラなどが立ち上げた WHATWG (ワットダブルジー) が仕様を策定し、
それぞれのブラウザに実装しています。
WHATWG:Web Hypertext Application Technology Working Group
もともとHTMLの規格は W3C (World Wide Web Consortium) が仕様を策定していましたが、
W3Cが考える方向性としてはXHTMLに向かっており、それに反発する形で、新しい仕様を実装することが目的になったようです。
WHATWGでは、大きく8つの分野の仕様の策定をしています。
WHATWG一覧
SEMANTICS
ここ数年SEO対策として構造化、意味づけということが言われています。
既に、RDFa、microdata、microformat(いわゆるリッチスニペット)でマークアップする方法がありますが、
もうちょっとプログラムでも分かりやすい記述をしていこうというものです。
OFFLINE & STORAGE
WebStorageは記事にも書きましたが、indexedDB、localStorageなどの技術を利用して
ローカルにデータを保存する機能を提供するようです。
まだ、実装にばらつきがあり、挙動が不安定な印象です。
DEVICE ACCESS
カメラやマイク、連絡先や予定などローカルに保存しているデータなどにアクセスする機能を提供するようです。
今まではそれぞれにアクセスする為に、アプリケーションを作成する必要がありましたが、
webのプログラムとしてそれぞれのデバイスに直接アクセスする機能です。
CONNECTIVITY
Web Sockets、Server-Sent Eventsなどで、サーバ/クライアントを接続する技術です。
今までは XMLHttpRequest などでクラインとからポーリングして非同期通信などを実装しましたが、
サーバ側からプッシュもできる優れものです。
ただ、実装する為にはサーバ環境を構築する必要があります。
MULTIMEDIA
<video><audio>タグが新規に追加になり、動画、音声がブラウザーだけで再生可能になりました。
ただし、今のところブラウザーによって扱えるファイル形式が異るようです。
3D, GRAPHICS & EFFECTS
SVG(svgタグ:ベクターグラフィック)、Canvas(JavaScript: ビットマップグラフィック/動画)、
WebGL(JavaScript: ビットマップ3D/動画)で、素晴らしいビジュアル表現が可能になるようです。
海外のサイトや、日本でもサンプルを上げているサイトがありますが、
サンプルをみると驚くような素敵なことができます。
ただ、ソースを見るとゲンナリしますが。
PERFORMANCE & INTEGRATION
Web Workers、XMLHttpRequest2 を利用し、パフォーマンスを向上させる技術です。
javascriptで処理をバックグラウンドで実行し、非同期通信を行うなどの記述ができます。
workersなどはそもそもGearsから持ってきた技術ではないかと。
CSS3
アニメーションやグラデーションなど、今までは画像で見せていた飾り部分をCSSに記述できるようになりました。
海外のサイトでは、CSSの自動生成ツールなどがはやっていて、
かなり簡単に自動生成できる環境がそろってきました。
2012年には、仕様は殆どかたまっており、次期フェーズは「HTML.next」として検討が始まるようです。
最後に
HTML5を始めるにあたり、見た方が良いサイトを紹介します。
html5.jp
リファレンスサイト
http://www.html5.jp/
coliss
ツールに関してのリンクが多いです。
http://coliss.com/
jsdo.it
Canvasのサンプルは凄いです。
http://jsdo.it/
Screenqueri.es
レスポンシブWEBデザインの参考に。
http://screenqueri.es/