2012.07.14
Flash Media Server4.5 ① インストール手順
Flash Media Server4.5① インストール手順
はじめに
Flash Media Server(FMS)は、Adobe社が開発するメディアサーバです。
FMSを使い、動画配信や動画チャットができるようになります。
このFMSの、現時点での最新バージョン(4.5)のインストール手順を以下にまとめます。
- Adobeのサイトからソースファイルをダウンロード
無償版の『Flash Media Development Server 4.5』をダウンロードしました。
adobeの公式HPにサインインしてからダウンロードしますので、Adobe IDがない人は作成しましょう。 - ソースファイルを、インストールするサーバの任意ディレクトリに配置
今回は/usr/local/srcに配置しました。以降の記述パスは皆さんの配置先に応じて読み換えて下さい。
インストールしたサーバはVM環境の64bit版CentOS 5.6です。現時点でダウンロードできるfmsは、64bit版のみ対応だったと思います。 - ソースを解凍
アップディレクトリまで移動してから解凍します。
cd /usr/local/src
tar -zxvf FlashMediaServer4.5.tar.gz - インストール
cd FMS_4_5_0_r297
./installFMS - 設定
インストールの際に、色々と設定内容の指定を求められます。
デフォルト内容でも構いませんが、今回のインストールでは一部変更をしました。
今回のインストールサマリは下記の通りです(括弧内はデフォルト値)。----------- Install Action Summary ----------- Installation directory ←インストールするディレクトリ(/opt/adobe/fms) Adobe Flash Media Server Port ←使用するポート(1935,80) Adobe Flash Media Admin Server Port ←Adminサーバ用に使用するポート(1111) Apache Install ←Apacheのインストール(YES) Administrative username ←管理者ユーザ名 Administrative password ←管理者パスワード service owner ←サービスのオーナ(fms) service user ←サービスユーザ(fms) service group = ←サービスグループ(fms) Run as daemon = NO ←自動起動設定。起動は明示的にする場合はNO。(YES) Start Adobe Flash Media Server = NO ←同上(YES) ----------------------------------------------
※Apacheのインストール先は、自動でfmsインストール先ディレクトリ内になってしまいます。
※既にApacheをインストールしている場合、ここでもインストールすると、2重でインストールすることになるので注意が必要です。
※しかし、サーバ管理用のページが含まれるので、一度インストールしてから必要なページのみ既存のApache側にコピーし、fms側のApacheは立ち上げないようにしておくのがよいと思います。
※fms.iniファイルで、FMS側のApacheをFMSと連動して起動させないよう設定できます。vi /opt/adobe/fms/conf/fms.ini ←設定ファイルを開く。 SERVER.HTTPD_ENABLED=false ←trueからfalseに変更
- iptablesで手順5で指定した使用ポートを開ける
vi /etc/sysconfig/iptables ←iptablesを開く service iptables restart ←設定を再読み込み
※既に開いているポートの記述を参考に、80,1111,1935番を開けます。
- FMSを起動します。
/opt/adobe/fms/server/ start
※Webサーバを先に起動しておきます。
- FMS adminサーバを起動します。
/opt/adobe/fms/fmsmgr adminserver start</li>
- 動作確認します。
インストールされたドキュメントルート直下のindex.htmlをブラウザで確認します。
「INTERACTIVE」タブを選択すると、左右に並んで2つの動画エリアが表示されます。
左側がPCカメラで取得した動画です(Webカメラが使用できるPCを利用して下さい)
右側は、左側の動画をFMS経由でストリーミングしている動画になります。
右側が表示されれば、FMSの動画確認完了です。
お疲れ様でした。
★補足:コマンドのパスなどは、今回のインストールで実行したものになります。