Tips

Flash Media Server4.5 ① インストール手順

Flash Media Server4.5① インストール手順

はじめに

Flash Media Server(FMS)は、Adobe社が開発するメディアサーバです。
FMSを使い、動画配信や動画チャットができるようになります。
このFMSの、現時点での最新バージョン(4.5)のインストール手順を以下にまとめます。

  1. Adobeのサイトからソースファイルをダウンロード
    無償版の『Flash Media Development Server 4.5』をダウンロードしました。
    adobeの公式HPにサインインしてからダウンロードしますので、Adobe IDがない人は作成しましょう。
  2. ソースファイルを、インストールするサーバの任意ディレクトリに配置
    今回は/usr/local/srcに配置しました。以降の記述パスは皆さんの配置先に応じて読み換えて下さい。
    インストールしたサーバはVM環境の64bit版CentOS 5.6です。現時点でダウンロードできるfmsは、64bit版のみ対応だったと思います。
  3. ソースを解凍
    アップディレクトリまで移動してから解凍します。
    cd /usr/local/src
    tar -zxvf FlashMediaServer4.5.tar.gz
  4. インストール
    cd FMS_4_5_0_r297
    ./installFMS
  5. 設定
    インストールの際に、色々と設定内容の指定を求められます。
    デフォルト内容でも構いませんが、今回のインストールでは一部変更をしました。
    今回のインストールサマリは下記の通りです(括弧内はデフォルト値)。

    ----------- Install Action Summary -----------
    Installation directory ←インストールするディレクトリ(/opt/adobe/fms)
    Adobe Flash Media Server Port ←使用するポート(1935,80)
    Adobe Flash Media Admin Server Port ←Adminサーバ用に使用するポート(1111)
    Apache Install ←Apacheのインストール(YES)
    Administrative username ←管理者ユーザ名
    Administrative password ←管理者パスワード
    service owner ←サービスのオーナ(fms)
    service user ←サービスユーザ(fms)
    service group = ←サービスグループ(fms)
    Run as daemon = NO ←自動起動設定。起動は明示的にする場合はNO。(YES)
    Start Adobe Flash Media Server = NO ←同上(YES)
    ----------------------------------------------
    

    ※Apacheのインストール先は、自動でfmsインストール先ディレクトリ内になってしまいます。
    ※既にApacheをインストールしている場合、ここでもインストールすると、2重でインストールすることになるので注意が必要です。
    ※しかし、サーバ管理用のページが含まれるので、一度インストールしてから必要なページのみ既存のApache側にコピーし、fms側のApacheは立ち上げないようにしておくのがよいと思います。
    ※fms.iniファイルで、FMS側のApacheをFMSと連動して起動させないよう設定できます。

    vi /opt/adobe/fms/conf/fms.ini ←設定ファイルを開く。
    SERVER.HTTPD_ENABLED=false ←trueからfalseに変更
  6. iptablesで手順5で指定した使用ポートを開ける
    vi /etc/sysconfig/iptables ←iptablesを開く
    service iptables restart ←設定を再読み込み

    ※既に開いているポートの記述を参考に、80,1111,1935番を開けます。

  7. FMSを起動します。
    /opt/adobe/fms/server/ start

    ※Webサーバを先に起動しておきます。

  8. FMS adminサーバを起動します。
    /opt/adobe/fms/fmsmgr adminserver start</li>
  9. 動作確認します。
    インストールされたドキュメントルート直下のindex.htmlをブラウザで確認します。
    「INTERACTIVE」タブを選択すると、左右に並んで2つの動画エリアが表示されます。
    左側がPCカメラで取得した動画です(Webカメラが使用できるPCを利用して下さい)
    右側は、左側の動画をFMS経由でストリーミングしている動画になります。
    右側が表示されれば、FMSの動画確認完了です。

お疲れ様でした。

★補足:コマンドのパスなどは、今回のインストールで実行したものになります。

Linux認定資格 LPICを取るなら・・

Linux資格 「LPIC Lv1」徹底解説 連載目次

Recent News

Recent Tips

Tag Search