LinuxServer 電子メールについてもう一度… メールの中身
メールの中身って・・・?
メールはもともとテキストデータ(ASCIIコード)をやり取りするものでした。
つまり、メールはクライアントが送信し、メールサーバを経由し、送信相手が
受信するまで、一つのテキストファイルとして扱われます。
テキストファイルとして扱われるメールメッセージは、形式が存在し、
メールメッセージ形式の標準を定めているのはRFC 2822(Internet Message Format)になります。
メールの構造は大きく2つに分かれており、送信者や日時に宛先、件名などが
表示されている部分を「ヘッダ」と呼びます。
メール本文が表示されている部分は「ボディ」と呼ばれ、1つのメールメッセージは
ヘッダとボディを持ち、二つの部分は改行()で分割されます。
メールヘッダを見る
一般的なメールクライアントではメールヘッダを詳細に表示してませんが確認する事が出来ます。
ヘッダ情報を表示させたいメールを選択し、メニューから[表示]→[メッセージのソース]を選択すると
ヘッダ情報を見ることができます。
ログイン後、メールを表示すると返信ボタンの右隣に▼ボタンがあり、
これをクリックし、[メッセージのソースを表示]を選択するとヘッダ情報を見ることができます。
早速、ヘッダ部分を見てみましょう
—————–ヘッダ部分———————-
①Delivered-To: recipient@gmail.com
②Received: by 10.112.83.97 with SMTP id p1csp338869lby;
Mon, 8 Oct 2012 19:22:37 -0700 (PDT)
②Received: by 10.68.229.194 with SMTP id ss2mr59341249pbc.17.1349749355908;
Mon, 08 Oct 2012 19:22:35 -0700 (PDT)
③Return-Path:
②Received: from mail.sender_server.org (mail.sender_server.org. [IP_Address])
by mx.google.com with ESMTP id n5si20082681paw.263.2012.10.08.19.22.34;
Mon, 08 Oct 2012 19:22:35 -0700 (PDT)
②Received: from mail.sender_server.org (localhost [127.0.0.1])
by mail.sender_server.org (Postfix) with ESMTP id 27B0DA0195
for ; Tue, 9 Oct 2012 11:22:34 +0900 (JST)
②Received: from mal. (localhost [127.0.0.1])
by mail.sender_server.org (Postfix) with SMTP id AF05BA0135
for ; Tue, 9 Oct 2012 11:21:08 +0900 (JST)
④From:sender@sender_server.org
⑤To:recipient@gmail.com
⑥Subject:Test Mail
⑦Message-Id:
⑧Date: Tue, 9 Oct 2012 11:21:08 +0900 (JST)
⑨ここに改行()が入る
—————–ヘッダ部分終わり—————-
ヘッダには「フィールド名: フィールド値 改行()」の形式で
必ず一行で、最後に改行()が入るヘッダフィールドと呼ばれる記述が入ります。
ヘッダフィールドからは、差出人や送り先のメールアドレス、
メールサーバでの送信、受信日時電子メールの識別番号等が確認出来ます。
また、メールヘッダは下に行くほど、送信元に近い情報が記述されています。
各フィールドは以下の通りになります。
①Delivered-To: メッセージの配信先メールアドレスが記述されます。
②Received: メールの配送経路を表します。
Recievedヘッダはサーバを通過する度に記述されますので、連続して記述されている場合があります。
また、下の行にあるRecievedヘッダほど送信元に近い経路を意味します。
Recievedヘッダは
Received from senderserver by recipientserver for recipientaddres
の通りに記述されており、これは、senderserverからrecipientserverのrecipientaddres宛に
送られたと読みます。
recipientaddresの後ろには日付が記述されます。
③Return-Path: メッセージの配信元メールアドレスが記述されます。
④From:送信者のメールアドレスが記述されます。
⑤To:受信者のメールアドレスが記述されます。
⑥Subject:メールの件名が記述されます。
⑦Message-Id:送信元メールサーバで自動的に付与され、メッセージを識別するために
一意の番号が記述されます。
⑧Date: クライアントからメールを送信した日時が記述されます。
⑨ここに改行()が入り、ヘッダ部分が終わります。
なお、④From:、⑤To:、⑥Subject:の各ヘッダは
メールクライアントにて付与した情報が記述されます。
ここまで、メールのヘッダ部分を見てきましたが、メールの
標準フォーマットではASCIIコードを使用する事になっており、
日本語等の文字を使用しない決まりになっています。
では、何故、メールでは日本語を使用できるのでしょうか?
その答えは次回で説明します。