2012.07.26
Windows Server 2008: GlobalNamesゾーン 被りレコードの優先順位 【GlobalNamesQueryOrder】
2008からWINSの代替機能として提供されている、新機能GlobalNamesに関しての注意点
まず、一般的な実装ガイド:
①レジストリ値でGlobalNames機能を有効化
dnscmd /config /enableglobalnamessupport 1 |
②DNSサーバ上にGlobalNamesというゾーンを作成
③単一名のCレコードをGlobalNamesゾーン内に作成
例えば、testという単一名を問い合わせると:
Name: test
Address: 192.168.2.10 |
普通に単一名解決が動作しますが、通常の前方参照ゾーンで同じホスト名で別IPの端末が存在すると1つ問題が発生します。
例えば、test.xyz.com IPアドレス 10.10.10.10を問い合わせると:
Name: test.xyz.com Address: 192.168.2.10 |
単一名のtestのIPが引っかかってしまいます。
MSの展開ガイドによると、本来、通常のゾーンを検証してからGlobalNamesゾーンを見るはずなのですが、デフォルトだと、真逆の動作をしています。
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=5011
この解決策ですが、上記ガイドの11ページにある下記コマンドを実行する必要があります:
DnsCmd /Config /GlobalNamesQueryOrder 1 |
※1がローカルゾーン検索を優先、0がGlobalNamesゾーン検索を優先
再度、名前解決を実行すると:
Name: test.xyz.com Address: 10.10.10.10 |
正常のIPが帰ってくるはずです。
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by Takahiko Sugiyama
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