【Unity実践】#15 アセット編 ~ アセットストアの使い方と壁・床・天井の作成 ~【Boxゲーム】
今回の内容
今回からは今まで仮で作成してきたオブジェクトに最終的なアセットを当てていきます。
始めにアセットストアの使い方を簡単に解説した後、壁・床・天井にアセットを適用します。
ついでに、パッケージを使ったアセットのインポート方法も紹介します。
※初めての方はこちらから
⇒ 【第1回記事】この連載について
アセットとは
アセットとは、モデルやテクスチャ、スクリプトなど、Unity で使用する素材のことです。
自分が作成したプレハブやスクリプトも全てアセットと言えますが、この連載で今後アセットと言うときには、
ストア等の外部からインポートしたアセットを指すと思ってください。
(実際に業務をしていても、あえてアセットと言うときは外部アセットを指すことが多く感じます。)
外部のアセットを利用するに当たって、初心者や個人開発ではまずはアセットストアを利用するのがお手軽です。
アセットストアとは Unity側で用意されたアセットの販売所で、誰でも利用が可能です。
この連載では誰でも同じ手順を踏めるように、全て無料のアセットを使用していきます。
※BreakTheBox では一部有料のアセットを使用していた箇所があるので、
そこは別のアセットで置き換えて進めていきます。
具体的にはキャラクター(ユニティちゃん)のアセットです。
アセットストアを使う
では実際にアセットストアを使ってみましょう。
アセットストアは Webブラウザ、Unityエディタの2通りのアクセスができますが、
この連載では Unityエディタ上から操作します。
初期設定だとアセットストアのウィンドウは表示されていないと思いますので、
Window > AssetStore から表示してください。
すると以下のようなウィンドウが表示されます。
検索やフィルタを使って目的のアセットを探すことができます。(詳細な使い方は割愛します。)
今回はまずは壁・床・天井に適用するテクスチャ用のアセットをダウンロードします。
検索欄に「PBR Tile Texture Floor」と入力して検索してください。
※実際には「tile texture」のように、キーワードで検索を行いますが、
今回は使うアセットが決まっているのでアセット名で検索しています。
クリックして詳細ページを開いてください。
以下の手順で、プロジェクトにインポートします。
④ 全てチェックが入っていることを確認して、「Import」をクリック
※必要なものが分かっている場合は、必要なものだけチェックします。
⑤ 完了。(プロジェクトビューを見ると、フォルダが追加されています。)
ダウンロードとインポート?
先ほどの操作で行ったダウンロードとインポートは以下の違いがあります。
◆ダウンロード
アセットをダウンロードして、PCの所定のフォルダに保存します。
Windowsの場合、デフォルトでは以下のフォルダに保存されます。
C:\Users\%USERNAME%\AppData\Roaming\Unity\Asset Store-5.x
◆インポート
ダウンロード済みのアセットを、プロジェクトにインポートします。
※PC容量が気になる方へ
アセットをたくさんダウンロードしていると、PCのストレージを圧迫してきます。
プロジェクトへのインポートが終わったら、上記ダウンロードフォルダ内を削除するなどすると、
不要なアセットによる容量の圧迫を回避することが可能です。
(参考)
【Unity連載】おさえておきたいアセットストアの使い方
インポートしたアセットを使って見る
ではインポートしたアセットを使ってみましょう。
pbr_textures > materials > pbr_material を Prefabs > Floor に適用します。
Floor のプレハブを見た時に以下が変わっていればOKです。
これで意図したとおりの見た目となっていれば、ここまでで完了なのですが、
1点気になる問題があります。
以下の画像を見ると、上下の床でタイルの大きさが違っているのが分かります。
これは、Floor のスケールに合わせてテクスチャが伸縮してしまっているのが原因です。
解消する方法としてシェーダーによる対応を行ったのですが、この知識・説明はかなり上級者向けであることから割愛し、
こちらで用意したシェーダーを使って頂く形とします。
インポートの方法としてはアセットストアではなく、
「パッケージによるアセットのインポート」を使いたいと思います。(次節で説明します。)
パッケージによるアセットのインポート
まずは以下よりパッケージファイルをダウンロードしてください。
ダウンロード
zipファイルを解凍すると、「pjin_box_15_shader.unitypackage」というファイルが出てきます。
Unityエディタで、
Assets > Import Package > Custom Package から上記パッケージファイルを選択して下さい。
ここまでくるとアセットストアの時と同様です。
チェックが入っていることを確認して「Import」をクリックしてください。
プロジェクトビューに追加されていれば完了です。
アセットストア以外で、人からもらったアセットや他のプロジェクトからエクスポートしたアセットをインポートする時には利用することもある方法となります。
実は過去にはユニティちゃんのインポートで使った方法ですね。(第4回記事)
(参考)
【Unity連載】unitypackageのインポートとエクスポート方法
シェーダーを適用する
先ほどインポートしたシェーダーを適用します。
Floor のプレハブを選択して、pbr_materialのシェーダーを「Custom/PjinTileShader」に設定してください。
これでタイルの大きさが均等になります。
(ついでに粗さが解消されて、綺麗なタイルになっています。)
Floor についてはこれで完了となります。
最後に、Ceiling, Wall のプレハブにもマテリアルを適用して完了です。
シーンで確認した時の最終的な出来上がりは以下です。
(GameScene1の場合)
壁・床・天井いずれも、均等のタイルとなっていれば成功です。
おわりに
今回はアセット編の初回と言うことで、ストアの使い方やパッケージによるインポートを紹介しました。
次回以降もまずはアセットをインポートしてプレハブを更新するという流れで進めていきます。
今回のシェーダーの様に、アセット毎に個別の対応が必要となることが多く、各回ではその対応を中心に紹介していきますのでお楽しみに!
連載目次リンク
関連する連載リンク
© Unity Technologies Japan/UCL