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Java 11 練習問題 ~ローカル変数型推論編~ その5

Java 11 練習問題 ~ローカル変数型推論編~ その5

java 11 練習問題 ~ローカル変数型推論編~

java 11 練習問題 ~ローカル変数型推論編~

動作環境と問題内容について

javaの練習問題です。 出題範囲はjava 9 以降に追加された範囲を中心とします。このシリーズでは、ローカル変数型推論に関する問題を出題します。

難易度は Java SE 11 Programmer I の試験と同程度※を想定しています。

※ただし、場合によっては同試験には出題されない内容や形式が含まれることもあります。あくまでも難易度の目安として解答してください。

実行環境は以下の通りです。

javaのバージョン
 javac 11
 openjdk version “11” 2018-09-25
 OpenJDK Runtime Environment 18.9 (build 11+28)
 OpenJDK 64-Bit Server VM 18.9 (build 11+28, mixed mode)

 

※問題文に書いてあるプログラムを実行する際は自己責任で実行してください。

問題

次のプログラムを作成した。コンパイル、実行に関して以下の問いに答えなさい。

 

プログラム(Sample.java)

public class Sample{
    public static void main(String[] args){
        /* A */
    }
}

 

問.以下の a ~ d のコードのうち、Aの部分に入れた場合にコンパイルエラーになるコードはどれか。すべて選べ。いずれもコンパイルエラーにならない場合は e を選択せよ。

選択肢

a. var array2D = { {1,2},{3,4,5} };

b. var array2D = new int[2][];

c. var array2D = { new int[5], new int[3] };

d. var array2D = new int[][]{ { } };

e. a ~ d のいずれもコンパイル可能

 

解答はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答

 

a. var array2D = { {1,2},{3,4,5} }; と c. var array2D = { new int[5], new int[3] };

 


解説

java でローカル変数型推論を利用する場合、変数宣言時に代入された値からデータ型が推測される。

 


a. var array2D = { {1,2},{3,4,5} };

java のローカル変数型推論で配列を利用する場合、 データ型を明示する必要がある 

変数 array2D は、初期化子 { } を利用して配列の初期化を行っているが、 データ型が宣言されていない 

よってコンパイルエラー。

 


c. var array2D = { new int[5], new int[3] };

各要素はint[]型であることが明示されているが、array2D自体のデータ型(int[][]型)が書かれていない。選択肢 a と同様にコンパイルエラーとなる。

なお、選択肢 b や d は各要素が具体的に書かれていないが、array2D自体はint[][]型であることが明示されている。これは、二次元配列の宣言の方法としても問題がないため、コンパイルエラーにはならない。

また、選択肢 d は要素数 0 の配列が二次元配列の要素になっており不自然に感じるが、コンパイルエラーにはならない。

 

var の使い方について、詳しくはこちらの記事を参照


まとめ

java 10 からは、ローカル変数型推論を用いた変数宣言ができるようになった。

正確に理解した上で、設計や実装時にはソースコードの保守性が下がらないように注意して利用する必要がある。

 


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