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【CCNP試験対策】練習問題で学ぶCCNP【EIGRP編】Part 1
2019.10.04

【CCNP試験対策】練習問題で学ぶCCNP【EIGRP編】Part 1

【CCNP試験対策】練習問題で学ぶCCNP【EIGRP編】Part 1

今回からはEIGRP編ということで、EIGRPに関する問題を出題していこうと思います。
引き続き、CCNPの試験で出題されるような問題を見ながら、CCNAに比べて深くなった部分や、CCNAでは触れていなかった部分を解説していきます!
CCNAに合格して、次の資格としてCCNPを学習中の方や、またはこれからCCNPの学習を始めようとしている方の助けになれば幸いです。

問題1

EIGRPで使用される5種類のパケットのうち、障害が発生した際の通知に使用されるパケットはどれですか。

  1. Hello
  2. Update
  3. Query
  4. Reply
  5. Ack
問題1の解答と解説を表示

解答)C

EIGRPでは、5種類のパケットを使用して情報交換や通知を行います。各パケットの用途を下にまとめます。

パケット 用途
Hello ネイバーの発見、ネイバー関係を確立したルータ同士での生存確認に使用されます。
Update 新しくネイバーを確立した際のトポロジーデータベースの交換、ルーティングアップデートに使用されます。
Query 障害の発生などでトポロジーに変化があり、自身のサクセサ、フィージブルサクセサが無い場合に、ネイバールータに経路の問い合わせを行うのに使用されます。
Reply Queryパケットを受信した際に、応答として使用します。
Ack Updateパケット、Queryパケット、Replyパケットを受信した際の確認応答として使用されます。

今回の問題では、障害が発生した際の通知ですので、「Query」が正解です。
EIGRPでは、障害発生などでトポロジーの変化が起こると、フィージブルサクセサが選出されている場合はそちらに切り替え、選出されていない場合は、ネイバーのルータにQueryパケットを送信することでトポロジー変化の通知と新しい経路の問い合わせを行います。Queryパケットは、マルチキャストで全ネイバーに対して送信されます。Queryを送出したルータはpassive状態からactive状態に変化し、パケット転送を行なわなくなります。Queryを受け取ったルータも自身のルートが使用できなくなった場合、さらにそのネイバーに対してQueryを送出します。

問題2

次のうち、フィージブルサクセサが選出されているかどうか、また、選出されている場合はどの経路をフィージブルサクセサとして扱うのかを確認することが出来る確認コマンドはどれですか。

  1. #show ip route
  2. #show ip eigrp route
  3. #show ip eigrp topology
  4. #show ip eigrp neighbors
  5. #show ip protocols
問題2の解答と解説を表示

解答)C

EIGRPで使用されるテーブルは主に「ネイバーテーブル」「トポロジーテーブル」「ルーティングテーブル」の3つです。
それぞれのテーブルに格納される内容を下にまとめます。

  1. ネイバーテーブル(#show ip eigrp neighbors)
    ネイバーテーブルは、隣接したEIGRPルータが登録されているテーブルです。隣接したルータからHelloパケットを受信し、ネイバーを確立するための条件を満たすことが出来ていれば、エントリが追加されます。
    追加されたエントリは、ネイバーからのHelloパケットを受信することで維持されます。ネイバーテーブルには、ネイバーのIPアドレスや、Helloパケットを受信したインターフェース等が格納されています。
    また、Helloパケットを受信した際にネイバーテーブルにエントリを追加するための条件は「AS番号が一致していること」「K値が一致していること(デフォルト値はK1=1,K2=0,K3=1,K4=0,K5=0)」の2つです。
  2. トポロジーテーブル(#show ip eigrp topology)
    トポロジーテーブルは、ネイバーから学習した宛先への全ての経路情報が格納されているテーブルです。このテーブルに格納されている経路のうち、最もメトリックが小さい経路が「サクセサ」、2番目に小さい経路が「フィージブルサクセサ」と呼ばれます。また、サクセサにもフィージブルサクセサにも選出されなかった経路も格納されています。サクセサは最適経路としてルーティングテーブルに格納され、通信の転送の宛先として使用されます。
  3. ルーティングテーブル(#show ip route)
    ルーティングテーブルは、EIGRPだけではなく、ルータが通信の転送を行う上で必要になるテーブルです。ルーティングテーブルには、ルータが学習している宛先への最適経路が記録されており、ルータはその情報をもとに通信の転送を行います。
    メトリックが同じ最適経路が複数存在した場合、EIGRPでは、デフォルトで4つの経路まで、同時に登録して負荷分散を行う、「等コストロードバランシング」機能があります。また、EIGRPには管理者が設定を行うことによって、メトリックが異なる経路でもルーティングテーブルに複数登録して負荷分散を行う「不等コストロードバランシング」の機能もあります。

問題3

フィージブルサクセサが選出されるための条件として正しいものは次のうちどれですか。

  1. サクセサのAD > フィージブルサクセサ候補の経路のFD
  2. サクセサのFD > フィージブルサクセサ候補の経路のAD
  3. サクセサのAD > フィージブルサクセサ候補の経路のAD
  4. フィージブルサクセサ候補の経路のAD > サクセサのFD
  5. フィージブルサクセサ候補の経路のFD > サクセサのAD
  6. フィージブルサクセサ候補の経路のAD > サクセサのAD

問題3の解答と解説を表示

解答)B

EIGRPでは、「DUAL」というアルゴリズムを使用してサクセサやフィージブルサクセサの選出を行っています。トポロジーテーブル内の経路情報の「フィージブルディスタンス(FD)」「アドバタイズドディスタンス(AD)」という値を使用してサクセサやフィージブルサクセサの選出を行います。
フィージブルディスタンス(FD)とは、ルータから宛先ネットワークまでのメトリック値、アドバタイズドディスタンス(AD)とは、ネイバーのルータから宛先ネットワークまでのメトリック値を表します。
フィージブルディスタンス(FD)が最も小さい経路がサクセサに選出されます。
次に、フィージブルサクセサを選出するとき、フィージブルディスタンス(FD)の値が2番目に小さい値になっている経路を無条件に選択されるのではなく、「サクセサとなったルートのフィージブルディスタンス(FD)よりもフィージブルサクセサ候補のアドバタイズドディスタンス(AD)が小さい」という条件を満たす経路でなければならないとされています。
この条件を満たさないとフィージブルサクセサに切り替えた際にルーティングループが起こる経路である可能性があるため、この設定になっています。

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