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【CCNA試験対策】ネットワークの基礎から学んでいこう!【IPv6解説編】Part 3
2018.09.02

【CCNA試験対策】ネットワークの基礎から学んでいこう!【IPv6解説編】Part 3

【CCNA試験対策】ネットワークの基礎から学んでいこう!【IPv6解説編】Part 3

CCNAの勉強をしている方に向けて、今回もIPv6解説編です!
IPv6のCiscoルータでの設定などの紹介をしていこうと思います。
最近の試験(特にICND2)では設定も出題されたりしているので、覚えておきましょう。
次回でIPv6の解説編は最後になると思うので、もうちょっとだけお付き合いください!

【目次】

インターフェースへの設定

まずは、IPv6アドレスをルータのインターフェースに割り当てる設定の方法から紹介していきます。
Part2で説明していたように、IPv6アドレスにはいくつかの種類があり、インターフェースにえっ呈することが出来るアドレスが複数あります。また、種類によって設定するためのコマンドが違うので、注意しましょう。

↓IPv6アドレスの種類について詳しく!という方はこちらをどうぞ!
【CCNA試験対策】ネットワークの基礎から学んでいこう!【IPv6解説編】Part 2

グローバルユニキャストアドレスとリンクローカルアドレスの設定方法を紹介していきます。
と、その前にCiscoルータでIPv6アドレスの転送を有効化するためのコマンドを打たなければいけません!
(無くてもアドレスの設定自体はできます。)
・IPv6の有効化コマンド
(config)#ipv6 unicast-routing

また、インターフェースに設定されているIPv6アドレスの情報を確認する際のコマンドは
#show ipv6 interface インターフェース番号 [全ての時はinterfaces]
#show ipv6 interface brief
などを覚えておくと良いと思います。
基本的にはIPv4のコマンドの「ip」の部分が「ipv6」に変わっただけですね!

グローバルユニキャストアドレスの設定

IPv6アドレスは、以前にも説明していますが、前半64ビットのプレフィックス(IPv4でいうネットワーク部)と後半64ビットのインターフェースID(IPv4でいうホスト部)から成り立っています。このインターフェースIDの部分は、「手動で設定する方法」と「自動で設定する方法」の2通りがあります。
自動で設定する場合、「EUI-64」というフォーマットを使用してMACアドレスを基にしてインターフェースIDを自動生成してくれます。
EUI-64の仕組みについては下で説明します。
グローバルユニキャストアドレスを設定するときには、次のコマンドを使用します。
(config-if)#ipv6 address アドレス/プレフィックス [eui-64]
※[]はインターフェースIDの自動生成をする際に書きます。
IPv4アドレスの設定と違う部分としては、プレフィックスの表記を/○○の形で書くことくらいでしょうか。
〔実際のルータでの設定例〕
①インターフェースIDを手動で設定する場合

上の設定の確認コマンドの結果

②EUI-64でインターフェースIDを自動生成する場合

リンクローカルアドレスの設定

リンクローカルアドレスは、グローバルユニキャストアドレスの設定をすると、自動的にEUI-64を利用して設定されるので何か特別なコマンドを入れる必要はありません。
もちろん手動で設定することもでき、アドレスの分かりやすさや管理のしやすさなどを考えると手動設定の方が良いような気がします。
手動設定をするコマンドは次の通りです。
(config-if)#ipv6 address アドレス linklocal
〔実際のルータでの設定例〕

EUI-64での自動生成の仕組み

EUI-64フォーマットでは、次の2段階の工程によってMACアドレスからインターフェースIDを生成します。
(例)あるホストのMACアドレスが「00-01-64-55-4E-01」の場合

  1. MACアドレスを前半3byte(24bit)と後半3byte(24bit)に分割して、分割した間に16進数の「FFFE」を入れます。
    00 01 64 55 4E 01
        ↓    
    00 01 64 FF FE 55 4E 01
  2. 先頭の上位7ビット目を確認し、ビットを反転させます。
    00 01 64 FF FE 55 4E 01
         ↓     
    02 01 64 FF FE 55 4E 01

結果、自動生成されるインターフェースIDは「02 01 64 FF FE 55 4E 01」になります。

実際のルータの画面で見てみると、


↑「CC0033」と「DC0000」(0000は1つの0に省略されています。)の間にFFFEが入っていて、さらに「CC」の部分のビット(2進数表記で)が[11001100]から7ビット目が反転されて[11001110]つまり「CE」になっていることが分かります。

まとめ

今回の記事では、IPv6アドレスのCiscoルータでの設定を書いてきました。
今回のポイントをまとめておきます!

  • まずはCiscoルータでIPv6アドレスの転送の有効化のコマンドを打つ。
    (config)#ipv6 unicast-routing
  • IPv6アドレスのインターフェースIDは、手動設定と「EUI-64」自動設定の2通りの方法がある。
  • グローバルユニキャストアドレスの設定コマンドは
    ①インターフェースIDが手動設定の場合
    (config-if)#ipv6 address アドレス/プレフィックス
    ②インターフェースIDをEUI-64で自動生成する場合
    (config-if)#ipv6 address アドレス/プレフィックス eui-64
  • リンクローカルアドレスは、グローバルユニキャストアドレスを設定すると自動で設定される。
    リンクローカルアドレスを手動で設定する設定コマンドは
    (config-if)#ipv6 address アドレス link-local

次回は、IPv6を利用したルーティングの設定を解説していきたいと思います。

↓ IPv6関連のCCNA試験対策問題も作成しているのでそちらもぜひチェックしてみてください!
【CCNA試験対策問題】ネットワークの基礎から学んでいこう!【IPv6編】Part 1
【CCNA試験対策問題】ネットワークの基礎から学んでいこう!【IPv6編】Part 2
【CCNA試験対策問題】ネットワークの基礎から学んでいこう!【IPv6編】Part 3
【CCNA試験対策問題】ネットワークの基礎から学んでいこう!【IPv6編】Part 4

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