【CCNA試験対策問題】ネットワークの基礎から学んでいこう!【IPv6編】Part 4
CCNAの勉強をしている方へ向けて、試験範囲の対策問題を作成してみました。
今回はEIGRP for IPv6をメインに出題していきます。
OSPFv3と似ているところも多いので、まとめて覚えましょう!
問題1
EIGRP for IPv4とEIGRP for IPv6の違いについて正しいものを以下の中から1つ選択してください。
- EIGRP for IPv6の設定はグローバルコンフィグレーションモードで行う。
- EIGRP for IPv6だけがすべての接続されたネットワークをアドバタイズする。
- EIGRP for IPv6だけがルーティングプロセスの下でルータIDを設定する必要がある。
- AS番号の設定はEIGRP for IPv4のみで設定するもので、EIGRP for IPv6では設定する必要がない。
問題1の解答と解説を表示
解答)C
解説)EIGRP ではOSPFと同様にルータIDという識別子を用いて各ルータを管理しています(実はIPv4のEIGRPでもルータIDは必ず設定されています)。EIGRPのルータIDの形式はOSPFのルータIDの形式と同じで、32ビット10進数で表記されます。また、ルータIDの選出方法も全く同じで、①ルーティング設定モードで「eigrp router-id」コマンドを実行して設定した値、②有効なループバックインターフェイスに設定されているIPv4アドレスの最大の値、③有効な物理インターフェイスに設定されているIPv4アドレスの最大の値、という順に決定されます。EIGRP for IPv4(IPv4環境でのEIGRP)でも、EIGRP for IPv6(IPv6環境でのEIGRP)でも、②・③の選定方法で用いられるIPアドレスはIPv4アドレスであることに注意してください。
IPv6環境ではインターフェイスにIPv4アドレスを設定しなくても動作しますので、②・③の選定方法でルータIDを決定することができない場合があります。そのような場合は①の「eigrp router-id」コマンドにより手動で設定しなければルーティングが有効になりません。IPv4環境では必ずインターフェイスにIPv4アドレスが設定されているため、「eigrp router-id」コマンドを実行しなかったとしても③の選定方法でルータIDが自動的に選定され問題なくEIGRPが有効になります。
≪間違い選択肢≫
- IPv6のダイナミックルーティングは(config)#ipv6 router eigrp 100などを実行した後に移行するルーティング設定モードで設定を行います。また有効化するにはnetworkコマンドではなく、インターフェイス設定モードでそれぞれのインターフェイスごとに有効化のコマンドを実行しなければなりません。
- EIGRP for IPv4も接続された全てのネットワークをアドバタイズしますので誤りです。
- AS番号の設定はEIGRP for IPv4でもEIGRP for IPv6でも設定をする必要があるため誤りです。
問題2
EIGRP for IPv6が動作しているネットワークで、隣接するネイバールータのリンクローカルアドレスを表示するにはどのコマンドを実行すればよいでしょうか。適切なものを以下の中から1つ選択してください。
- show ipv6 eigrp 20 interfaces
- show ipv6 route eigrp
- show ipv6 eigrp neighbors
- show ip eigrp traffic
問題2の解答と解説を表示
解答)C
解説)「neighbors」というキーワードが決め手です。EIGRPが動作しているルータでネイバーテーブルを確認するためのコマンドは「#show ip eigrp neighbors」です。IPv6環境を確認するコマンドは基本的に、IPv4において「IP」だった箇所が「IPv6」になります。よって、EIGRP for IPv6が動作しているルータでネイバーテーブルを確認するコマンドはCの「#show ipv6 eigrp neighbors」になります。同じように、ルーティングテーブルを確認するコマンドは「#show ipv6 route」になります。
問題3
EIGRP for IPv6をルータのインターフェースで動作させるコマンドを以下の中から1つ選択してください。
- (config-if)#ipv6 router eigrp 1
- (config-if)#ipv6 eigrp 1
- (config-if)#ipv6 eigrp 1 enable
- (config)#ipv6 router eigrp 1
問題3の解答と解説を表示
解答)B
解説)EIGRP for IPv6はIPv6に対応したEIGRPのことです。EIGRP for IPv6もOSPFv3と同じように、networkコマンドがありません。よって、設定はIPv4の設定とは異なり、インターフェースモードで行います。インターフェースモードで設定するコマンドは(config-if)#ipv6 eigrp〈AS番号〉です。DのコマンドはEIGRPのプロセスを作成するコマンドです。
新課程対応のCCNA対策講座 連載リンク
ネットワーク学習の登竜門・・
ゼロからのCCNA独学講座