【CCNA対策問題】ネットワークの基礎から学んでいこう!【レイヤ4編】
CCNAの勉強をしている方へ向けて、試験範囲の対策問題を作成してみました。
今回はトランスポート層に関する問題がメインになっています。
TCPとUDPの違いは必ず押さえておきましょう!
問題1
TCPとUDPにはどのような違いがありますか。(2つ選択)
- TCPはベストエフォート型の通信を提供する。
- TCPは同期通信をおこなう。
- TCPセグメントは本質的にデータグラムである。
- TCPはパケットにシーケンス番号付けをおこなう。
- TCPはブロードキャスト通信を利用する。
問題1の解答と解説を表示
解答)B、D
解説)UDPと比較したTCPの特徴は次の通りです。
TCPは3WAYハンドシェイクによる同期通信をおこなう。
TCPはパケットにシーケンス番号をつける。
TCPは確認応答をおこなう。
ウィンドウによるフロー制御をおこなう。
選択肢のA、C、EについてはどれもUDPの特徴です。
問題2
ワークステーションがWebサーバとHTTPパケットを交換する前に、何をしなければなりませんか。
- ワークステーションとそのデフォルトゲートウェイの間にUDP接続を確立する必要がある。
- ワークステーションとWebサーバの間にUDP接続を確立する必要がある。
- ワークステーションとそのデフォルトゲートウェイの間にTCP接続を確立する必要がある。
- ワークステーションとWebサーバの間にTCP接続を確立する必要がある。
- ワークステーションとそのデフォルトゲートウェイの間にICMP接続を確立する必要がある。
- ワークステーションとWebサーバの間にICMP接続を確立する必要がある。
問題2の解答と解説を表示
解答)D
解説)HTTPを利用した通信は、TCPの80番ポートを利用して行われます。TCPのコネクションの確立は、その両端の機器同士で行われなければならないため、選択肢Cのように、デフォルトゲートウェイまでのコネクションの確立だけでは不十分になります。
選択肢のAとBはHTTPがTCPを利用して通信を行うプロトコルですので、間違いであるとわかります。
選択肢のEとFはICMP接続となっていて、HTTPがTCPを利用するということから、間違いであるとわかります。また、ICMPは、通信の疎通確認などに利用されるレイヤ3プロトコルです。
問題3
2つの一般的なTCPアプリケーションはどれですか。 (2つ選択)
- TFTP
- SMTP
- SNMP
- FTP
- DNS
問題3の解答と解説を表示
解答)B、D
解説)SMTPはTCPの25番ポートを利用した、メールの送信を行う際に利用されるプロトコルです。FTPはTCPの20番、21番ポートを利用した、コンピュータ間でファイルの転送を行う際に利用されるプロトコルです。
≪間違い選択肢≫
- TFTPもFTPと同じようにファイルの転送を行うプロトコルですが、こちらはUDPを利用しています。
- SNMPはネットワークデバイスを監視、制御するためのプロトコルです。UDPを利用しています。
- DNSはインターネット上のホスト名やドメイン名と、そのIPアドレスとの対応付けを管理する際に利用されるプロトコルです。UDPを利用しています。
問題4
どのトランスポート層プロトコルが確認応答を必要とせずにベストエフォート型の通信サービスを提供しますか?
- HTTP
- IP
- TCP
- Telnet
- UDP
問題3の解答と解説を表示
解答)E
解説)トランスポート層のプロトコルには、TCPとUDPの2つがあります。TCPは3WAYハンドシェイクのような確認応答を行うことで、信頼性の高い通信を行うコネクション型プロトコルです。UDPはTCPのような確認応答を行わないため、最小限の信頼性の確保のみを行うコネクションレス型プロトコルです。よって、処理が少なく、高速な通信を行うことができます。
≪間違い選択肢≫
- HTTPはWeb通信を行うために使用されるアプリケーション層のプロトコルです。TCPを利用した通信を行います。
- IPはIPアドレスを基にしてパケットを宛先ネットワークやホストへ届けるためのネットワーク層のプロトコルです。
- Telnetはネットワークに接続された機器を遠隔操作するために使用するアプリケーション層プロトコルです。TCPを利用した通信を行います。
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