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2017.04.30

基本情報処理技術者試験の基本。財務諸表について①

基本情報処理技術者試験の基本。財務諸表について①

はじめに

H29年春の基本情報処理技術者試験が終わりました。
基本情報処理技術者試験は範囲が広く、学習するのも一苦労ではありますが、特におろそかになってしまいがちなのは「ストラテジ系」と呼ばれる範囲かと思います。配点も低く暗記で何とかなるだろうと高をくくり、前日に参考書をぱらぱらと見て終わりになってしまう人も多いのではないでしょうか。

そんなおろそかになってしまいそうな「ストラテジ系」の中から、
今回は「企業・財務」の範囲に出題される「財務諸表」について全4回でまとめていきたいと思います。

財務3表

企業の財務状況を確認する上でよく利用されるのが、
「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3つです。
今回は、貸借対照表に関する過去問から、貸借対照表について学習しましょう。

貸借対照表

貸借対照表は以下のように、「資産」と「負債」と「純資産(資本)」の関係を示します。

資産は、建物や土地、機械などのような物理的な資産(有形固定資産)や、特許権や商標権といった権利としての資産(無形固定資産)といった固定資産や、在庫や有価証券といった流動資産のことを言います。
負債は、社債などの固定負債や、買掛金などの流動負債のことをいいます。
資本は株主資本などがあります。

この3つは以下の関係式が成り立ちます。
「資産」=「負債」+「純資産」

つまり、貸借対照表の左側(借方)と右側(貸方)の金額は常に等しくなります。
そのため、貸借対照表は「バランスシート」と言ったり「BS(Balance Sheet)」と言ったりします。

過去問練習

それでは、この内容をふまえて以下の過去問を解いてみましょう。

財務諸表のうち、一定時点における企業の資産・負債及び純資産を表示し、企業の財政状態を明らかにするものはどれか。
ア 株主資本等変動計算書
イ キャッシュフロー計算書
ウ 損益計算書
エ 貸借対照表
(平成25年春期問77)

答えは「エ」の貸借対照表ですよね。

まとめ

今回は財務諸表の代表的な「貸借対照表」についての説明と過去問を解きました。
貸借対照表は資本比率など、会社の財政状況を知るに便利な表です。しっかりと覚えておきましょう。

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