はじめに
前回のおさらいと今回やること
前回は、VBEを使用して「マクロの記録」機能で記録したマクロの編集を行いました。
今回は、ExcelVBAを構成する要素の名称を見ていきます。
VBAの構成要素
プロシージャ
プログラム内の一連の動作をまとめた処理単位のこと。
これまで取り扱ってきたマクロでいう所の、「Sub Macro1() ~ End Sub」が一つのプロシージャです。
VBAにおいて、「Sub」から始まるプロシージャのことを特にSubプロシージャと呼びます。その他にも、「Function」から始まるFunctionプロシージャ等がよく使われます。
変数
値を格納しておく入れ物(箱)のようなもの。
前回編集したマクロ内の、「Dim i as Integer」の「i」が変数の名前になります。
箱の名前が「i」ということです。
この箱「i」の中に、値「1」や「2」が入ります。
詳しくは次回説明しますので、変数は値を入れる箱というイメージを忘れないでください。
ステートメント
ある条件によって、処理を分岐させたり、ループ処理を行いたい場合などにはステートメントと呼ばれる記述を使用します。
前回まで使用していたマクロの、「For i = 1 To 10 ~ Next」という記述がステートメントです。
For…Nextステートメントは、リストを使用したループ処理に使用されます。(この場合は、1から10までの数字のリストを使用しています。)
その他にも、条件に当てはまるか否かで処理を分岐させる「If…Endif」ステートメントなどがあります。
オブジェクト
オブジェクトとは、「物体」のことです。例えば、エクセルのブックやシート、セルがオブジェクトに当たります。
オブジェクトは「属性」や「振る舞い」を持ちます。
コレクション
いくつかのオブジェクトの集合体です。複数形のsが付きます。
例えば、BooksやWorksheetsのようなものがコレクションにあたります。
メソッド
オブジェクトが行う動作のことを指します。
例えば、セルの値を編集したり、ワークシートを選択したり、といった処理を行います。
プロパティ
オブジェクトの持つ属性のことを指します。
例えば、セルはサイズや色、位置情報等を持っています。これらがプロパティです。
イベント
イベントとは、何らかのユーザー操作のことです。
例えば、ボタンにマクロを登録しているとすれば、ボタンをクリックする動作そのものがイベントになります。
様々なイベントに応じて、マクロが実行されるようにプログラミングできます。
まとめ
今後よく出てくるであろう単語をピックアップして、さらっと説明してみました。きっと、「もう少し詳しく説明しろ!」という声が後を絶たないでしょう。安心してください。今後、それぞれについて、詳細に話す機会がちゃんとありますから。
本記事では、「ふーん」くらいに感じて頂ければ十分です。
ということで、次回は変数とデータ型に関して見ていきます。ごきげんよう。