ネットワーク問題 その3
ネットワークに関する問題を出題します。
以下の図のような構成の構成でPCのNICやスイッチの設定は以下のようになっています。
図1
全機器FastEthernetのインターフェイスにケーブルが接続されています。
・PC
速度:Auto
デュプレックス:Auto
・スイッチ1
速度:Auto
デュプレックス:Auto
・スイッチ2 オートネゴシエーションオフ
速度:100Mbps
デュプレックス:全二重
上記のような設定となっている場合に、起きうる事象を応えて下さい。
1.特に何も起きず、問題なく安定した通信できる
2.スイッチ1がスイッチ2と自動で同じ設定となりPCとスイッチ1間の通信が不安定となる可能性がある
3.スイッチ1とスイッチ2間での速度があわず通信が不安定となる可能性がある
4.スイッチ1とスイッチ2間でのディプレックスが半二重となり通信が不安定となる可能性がある
答え 4
今回の構成では、PCとスイッチ1がオートネゴシエーションとなっており、スイッチ2が手動での設定と
なっています。
オートネゴシエーションは通信モードを認識するための機能となります。オートネゴシエーションではFLP(Fast Link Pulse)バーストという信号を送信します。受信した機器はその信号により相手のサポートしている通信のモードや速度を知ることができます。
しかし手動設定となっている機器ではFLPバーストを送信しません。
機器は正常に動いているか確認するためのアイドル信号(100Baseの場合、FLPともいいます)やNLP(10Baseの場合)を送信します。
対向の機器はどちらの信号を受け取ったかで速度の方は判断できますが、通信モードがわかりません。
結果としてオートネゴシエーションに対応している機器はモードを半二重としてしまいます。(図2)
図2
スイッチ1とスイッチ2間では機器のデュプレックスが一致しないことになります。
その結果、リンクダウンとはならなくても通信が不安定になる可能性があります。
Cisco製の機器の場合、デュプレックスの不一致をCDPで検出することができます。