平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問56~問60)
基本情報技術者試験
IT関係の仕事に就くまたは就いているのならば、ぜひ取っておきたい資格が基本情報技術者試験です。今回は平成27年秋季試験について解説していきます。問題に関しては情報処理技術者試験のページからダウンロードしてください。
問56 情報システムの安全性や信頼性を向上させる考え方のうち,フェールセーフはどれか。
フェールセーフとは、故障時に安全側に動作させることで被害を最小限にとどめる考え方です。
よって、正解は(ウ)です。似たような用語で混同してしまいそうなフェールソフト、フェールオーバー、フェールバック、フォールバックは、どれがどれなのかしっかりとおさえておきましょう。
問57 業務部門が起票した入力原票を,情報システム部門でデータ入力する場合,情報システム部門の業務として,適切なものはどれか。
選択肢を一つずつ確認していきます。(ア)業務部門が入力原票の処理結果を確認できるように処理結果を送付することは適切です。(イ)入力原票の記入内容に誤りがある場合は、誤り内容が明らかなときでも入力担当者(情報システム部)の判断で入力原票を修正してはいけません。(ウ)入力原票は受領次第、枚数の点検を行う必要があります。(エ)入力済みの入力原票は後から確認することもあるため、廃棄してはいけません。
よって、正解は(ア)です。
問58 システム監査の実施体制に関する記述のうち,適切なものはどれか。
システム監査は分析や点検などを行い、客観的な評価をします。そのため、システム監査人は、内部のメンバ等ではなく独立の立場である必要があります。また、システム監査時の責任はシステム監査人の責任であり、他の専門家に支援を受けた場合でも、システム監査人の責任となります。監査結果は監査依頼者へ報告をします。よって、正解は(ア)です。
問59 ソースコードのバージョン管理システムが導入された場合に,システム監査において,ソースコードの機密性のチェックポイントとして追加することが適切なものはどれか。
ソースコードの機密性は、ソースコードへのアクセス権などといったアクセスコントロールのことです。監査としては、(イ)のバージョン管理システムのアクセスコントロールの設定をチェックします。監査について知識がなくても、機密性という用語から正解のあたりがつきます。よって正解は(イ)です。
問60 スプレッドシートの処理ロジックの正確性に関わるコントロールを監査する際のチェックポイントはどれか。
スプレッドシートとは表計算ソフトのことです。処理ロジックの正確性に関わるコントロールは、プログラムの内容が文書化され検証されていることです。これも監査について知識がなくても正確性という用語をおさえていれば問題なく回答できそうです。
よって正解は(ウ)です。
目次
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問1~問5)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問6~問10)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問11~問15)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問16~問20)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問21~問25)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問26~問30)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問31~問35)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問36~問40)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問41~問45)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問46~問50)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問51~問55)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問56~問60)