平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問51~問55)
基本情報技術者試験
IT関係の仕事に就くまたは就いているのならば、ぜひ取っておきたい資格が基本情報技術者試験です。今回は平成27年秋季試験について解説していきます。問題に関しては情報処理技術者試験のページからダウンロードしてください。
問51 図のアローダイアグラムで表されるプロジェクトは,完了までに最短で何日を要するか。
それぞれの結合点までの合計時間を下記の図に赤字で記載しています。結合点では前作業がすべて完了しなければ次の作業に進めないため、時間がよりかかる前作業の時間を次作業の開始時間にします。
図の結果から結合点7まで120日かかることがわかりました。よって、正解は(イ)です。
問52 表の機能と特性をもったプログラムのファンクションポイント値は幾らか。ここで,複雑さの補正係数は0.75とする。
ファンクションポイント法は、ソフトウェアの工数を見積もる手法です。まずユーザファンクションタイプに分類、カウントを行います。次にユーザファンクションそれぞれの重み付けを行います。そして、個数×重み付け係数×補正係数により工数を求めます。よって、下記の計算を行いファンクションポイント値を求めていきます。
(1 × 4 + 2 × 5 + 1 × 10 + 0 × 7 + 0 × 4) × 0.75
= (4 + 10 + 10) × 0.75
= 18よって、正解は(ア)です。
問53 10人が0.5kステップ/人日の生産性で作業するとき,30日間を要するプログラミング作業がある。10日目が終了した時点で作業が終了したステップ数は,10人の合計で30kステップであった。予定の30日間でプログラミングを完了するためには,現在の要員と同じとする。
まずは全体のステップ数を算出します。全体のステップ数は、10人 × 0.5k × 30日 = 150kとなります。
次に10日目終了時点から実際の一人あたりりの生産量を算出します。30k ÷ 10人 ÷ 10日 = 0.3k/人日となります。
残りの未完了のステップ数は150k – 30k = 120kなので、実際の一人あたりのステップ数では、120k ÷ 0.3k/人日 = 400人日かかることになります。残り20日間で作業を完了させるためには、400人日 ÷ 20日 = 20人となります。そのため、あと今より10名追加する必要があります。よって、正解は(ウ)です。
問54 プロジェクトのリスクに対応する戦略として,損害発生時のリスクに備え,損害賠償保険に加入することにした。PMBOKによれば,該当する戦略はどれか。
それぞれの戦略を把握しましょう。(ア)の回避は、リスクを取り除くなどを行いリスクの影響を受けないようにする戦略です。(イ)の軽減はリスクの影響範囲などを縮小しリスク発生時の影響を少なくする戦略です、。(ウ)の受容は、リスクを受け入れる戦略です。(エ)の転嫁は、リスクによる影響を第三者に移転する戦略です。よって正解は(エ)です。
問55 サービスデスク組織の構造とその特徴のうち,ローカルサービスデスクのものはどれか。
ローカルサービスデスクとは、サービスデスクをユーザと同じ場所や近い場所におくことで、密なコミュニケーションや迅速な対応を可能にするものです。
よって正解は(イ)です。
目次
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問1~問5)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問6~問10)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問11~問15)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問16~問20)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問21~問25)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問26~問30)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問31~問35)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問36~問40)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問41~問45)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問46~問50)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問51~問55)
- 平成27年度秋期試験 基本情報技術者 午前問解説(問56~問60)