今回はラッパークラスについて説明します。
以前ArrayListの回でラッパークラスが出てきましたが、今回はより詳しくみていきたいと思います!
■ラッパークラスとは
ラッパークラスとは、「基本データ型とオブジェクト参照型とを変換するために用いられるクラス」です。
各基本データ型に対応したラッパークラスが定義されています。
以下がその表です。
■基本データ型→ラッパークラス
まずは基本データ型をオブジェクト参照型へ変換してみたいと思います。
方法は簡単!
ラッパークラスをインスタンス化する際、コンストラクタに基本データ型の値を渡すだけです!
では実際にサンプルをみてみましょう!
●WrapSample_01.java
public class WrapSample_01 { public static void main(String[] args) { int i = 10; Integer wi = new Integer(i); } }
これでint型の値をInteger型に変換することができます。
ArrayListでジェネリックスを指定すると、内部ではこのような操作が行われます。
すると基本データ型がArrayListでも扱えるようになるわけです。
■ラッパークラス→基本データ型
では逆もみてみましょう!
今度はオブジェクト参照型から基本データ型への変換です。
●UnwrapSample.java
public class UnwrapSample { public static void main(String[] args) { Integer wi = new Integer(10); int i = wi.intValue(); } }
IntegerクラスにはintValueメソッドが定義されています。
このメソッドを用いるとint型に変換することができます。
これと同様、他のラッパークラスにもXXXValueメソッドが定義されています。(XXXは基本データ型が入る)
■まとめ
基本データ型をオブジェクト参照型に変換するには、
ラッパークラスのコンストラクタに値を渡す- オブジェクト参照型を基本データ型にするには、
ラッパークラスのXXXValueメソッドを使う
次回に続きます!