EclipseでGitを使う(2)リモートリポジトリへプロジェクトをプッシュする。
0.はじめに
EclipseのGitを使い、Linuxで構築したリモートリポジトリに接続して
プロジェクトでソースを共有する手順をまとめていく本シリーズ。
前回構築したGitサーバの共有リポジトリを今回はEclipse側からアクセスしてみましょう。
1.GitリポジトリをEclipseから認識する
「ウィンドウ>パースペクティブ」から「Gitリポジトリー」を選択します。
「Gitリポジトリーエクスプローラ」が表示されるので、「Gitリポジトリーを複製し、このビューへ追加」をクリックします。
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Gitリポジトリーの複製ダイアログが表示されるので「URI」を選択し、「次へ」をクリックします。
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ソースGitリポジトリのダイアログが表示されるので、項目を指定します。
このとき、「URI」の項目は、他の欄を入力すると勝手に値が表示されるので、特にいじる必要はありません。
ホスト:GitサーバをインストールしたPCのホスト名またはIPアドレス
リポジトリーパス:Git管理のディレクトリ
プロトコル:ssh
ポート:22
ユーザ:サーバ側で設定したユーザ
パスワード:サーバ側で設定したパスワード
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全て入力すると「次へ」ボタンが有効になるのでクリックします。
↓
「次へ」をクリックします。
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「完了」をクリックします。
これでGitサーバのリポジトリをEclipse側で認識することができました。
2.Git用ユーザとメールアドレスを作成する
Gitでは複数人でリポジトリを共有していくことになるため、誰がどのような変更をしたかを記録しておく必要があります。
Linuxサーバ側で設定したのは、Gitディレクトリへのパーミッションを持ったあくまでLinuxユーザの設定をしたわけですが、今回設定するのはGitのユーザになります。
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ウィンドウ>設定>チーム>Git>構成を選択します。
user.emailと、user.nameにメールアドレスと名前を設定します。
(この名前が、以降Gitで変更を加えた際の変更者に表示される名称になります)
3.プロジェクトをGitプロジェクトにする
JavaEEパースペクティブに戻り、Gitに参加させたいプロジェクトを右クリックします。
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リポジトリータイプGitを選択し、「次へ」をクリックします。
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リポジトリ選択プルダウンが表示されますので、先ほど作成したリポジトリを選択し、「完了」します。
これで、プロジェクトがリポジトリに紐づきました。
4.コミットする
それでは、既にあるソースファイルをリポジトリにアップしていきましょう。
リポジトリをアップする作業のことを「プッシュ」といいます。
「プッシュ」をするためには、ソースコードを「コミット」している必要があります。
そして、「コミット」するためにはソースコードが「ステージング」領域にあがっている必要があります。
少し、全体をまとめてみましょう。
【作業スペース—>ステージング—>コミット—>サーバ共有リポジトリ】
このような流れでソースコードをプッシュします。
まずはコミットするまでの流れを見てみましょう。
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Gitパースペクティブを表示した状態で、
「ウィンドウ>ビューの表示>Gitステージング」を選択します。
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「ステージされていない変更」にワークスペースのファイルがあるはずですので、
それらを選択した後、右クリックし、「Git索引へ追加」をクリックします。
すると、「ステージされていない変更」から「ステージされた変更」にファイルが移動します。
コミットメッセージにコミット内容がわかるように入力し、「コミット」をクリックします。
これでコミットまでができました。
5.プロジェクトをリモートリポジトリにプッシュする。
最後にリモートリポジトリにプッシュを行いましょう。プッシュしたいプロジェクトを右クリックし、「チーム>アップストリームへプッシュ」をクリックします。
これでプッシュが完了しました。
6.まとめ
ここまででのEclipse側(ベースのソースを最初にリポジトリに上げる人)の設定は完了です。手順は少し長いですが、一つずつ進めていけば大丈夫なはずです。
次回は「手順3.Eclipse側(ベースのソースをもらう人)」を進めていきます。