CakePHPインストール手順(Ver2.3.4)
PHPのフレームワーク「CakePHP」のインストール手順をまとめてみました。
0.準備
準備というか前提条件となりますが、
以下の環境にインストールすることを前提としています。
LAMP環境(Linux(CentOS)、Apache、MySQL、PHP)
1.ダウンロード
以下のCakePHP公式サイト(日本語版)へアクセスして、ダウンロードして下さい。
http://cakephp.jp/
画面右側の「Download」ボタンをクリックするだけ!
2.アップロード
Zipファイルがダウンロードされたら解凍します。
解凍されると「cakephp-2.3.4」フォルダが出来上がりますので、
これをWebサーバのドキュメントルートにアップロードします。
ここで、フォルダ名が長いので「cake」に替えておきます。
3.一旦ブラウザで確認
ここまで来たらブラウザで以下のURLにアクセスしてみましょう。
http://(サーバ名orIPアドレス)/cake/
WarningやNoticeが表示された画面が表示されれば、ひとまずOKです。
表示されない場合は、Apacheの起動確認、アップロードしたディレクトリパスの確認などを行いましょう。
4.Noticeが表示されないように対応
Warningの非表示対応の方が長くなるので、ひとまずNoticeの内容を確認しましょう。
Notice (1024): Please change the value of ‘Security.salt’ in app/Config/core.php to a salt value specific to your application [CORE/Cake/Utility/Debugger.php, line 851]
Notice (1024): Please change the value of ‘Security.cipherSeed’ in app/Config/core.php to a numeric (digits only) seed value specific to your application [CORE/Cake/Utility/Debugger.php, line 855]
⇒上記のようなNoticeが表示されるのは、Security.saltとSecurity.cipherSeedの値が初期設定の状態になっているためです。
そこで、「app/Config/core.php」を編集します。
Security.saltが設定されている
Configure::write(‘Security.salt’,’~~~’);
の「~~~」部分を任意の英数文字列にし、
Security.cipherSeedが設定されている
Configure::write(‘Security.cipherSeed’,’~~~’);
の「~~~」部分を任意の数字列にしましょう。
これでNoticeが非表示になるはずです。
5.Warningが表示されないように対応~その1~
次にWarningを非表示にしていきましょう。
Warning: _cake_core_ cache was unable to write ‘cake_dev_ja’ to File cache in ~~~
⇒上記のようなWarningが出る場合、cake/app/tmp/cacheディレクトリに書き込み権限を付与してあげましょう。
6.Warningが表示されないように対応~その2~
include_once(/usr/local/apache2/htdocs/cake/app/Config/database.php) [function.include-once]: failed to open stream: No such file or directory [CORE/Cake/Model/ConnectionManager.php, line 69]
include_once() [function.include]: Failed opening ‘/usr/local/apache2/htdocs/cake/app/Config/database.php’ for inclusion (include_path=’.:/usr/local/lib/php’) [CORE/Cake/Model/ConnectionManager.php, line 69]
⇒上記のWarningはdatabase.phpが存在しない為に表示される警告です。DBを利用しなければこの警告は関係ありませんが、DBを使用しない場合はそもそもCakePHPを使用しなくてもよい気がします。なので設定しておきます。
「cake/app/Config」ディレクトリの「database.php.default」ファイルを同ディレクトリにコピーして「database.php」としましょう。
すると、メッセージ
「Your database configuration file is NOT present.」
が
「Your database configuration file is present.」
となります。
また、
「Cake is NOT able to connect to the database.
Database connection “Mysql” is missing, or could not be created.」
というメッセージが表示されます。
これは、database.phpが初期状態のままであるため、DB接続がうまくいっていないことを意味しています。
7.DBへ接続する
DB接続できるよう、database.phpを編集します。
public $default = array(
‘datasource’ => ‘Database/Mysql’,
‘persistent’ => false,
‘host’ => ‘*****’,
‘login’ => ‘*****’,
‘password’ => ‘*****’,
‘database’ => ‘*****’,
‘prefix’ => ”,
‘encoding’ => ‘utf8’,
);
上記の「*****」の部分を既存のDB(もしくはcakePHP用に作成しておく)の設定に合わせて変更しましょう(デフォルトで値が入っているので書き換える)。
※$testの設定もありますが、こちらはテスト用の設定ですので、今回は変更していません。
無事接続できると、次のメッセージが表示されます。
Your database configuration file is present.
Cake is able to connect to the database.
※ここで、MySQL用のPDOがPHPで用意できていないと接続できません。
これはCakePHPがPDOでDB接続を行っているためです。その場合はPDOを用意しましょう。
8.mod_rewriteの設定を行う
最後に、赤くなっている以下のメッセージの対応をしましょう。
URL rewriting is not properly configured on your server. 1) Help me configure it 2) I don’t / can’t use URL rewriting
mod_rewriteモジュールはURLの書き換えを行うApacheのモジュールになります。これを利用しないことも可能ですが、その場合CakePHPへアクセスする時のURLが長くなるなど、不便な点が出てきます。なので対応しましょう。
まず、Apacheの設定ファイルhttpd.confの下記の記述を有効(コメントアウトを外す)にします。
LoadModule rewrite_module modules/mod_rewrite.so
次に、.htaccessが設定できるように次の記述を追記します。
<Directory “~~~”>
Options FollowSymLinks
AllowOverride All
</Directory>
※「~~~」はcakeディレクトリを含む絶対パス。
上記2点を修正したらApacheを再起動します。
以上でインストール&設定完了です。
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