外部保存域
java.lang.Object
→android.view.View
→android.view.ViewGroup
→android.widget.AdapterView
→android.widget.AbsListView
→android.widget.ListView
クラスの定義は上記のようになっており、ListViewクラスはViewGroupのサブクラスとなります。Adapterクラスを使用することにより、リスト状のアイテムが自動的にListViewに挿入される仕組みとなっています。Adapterは、配列やデータベースからのクエリ結果といったデータと、ListViewなどのViewのつなぎ役を果たすものです。下記コードで確認してみましょう。
レイアウトxmlファイル
<RelativeLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" xmlns:tools="http://schemas.android.com/tools" android:layout_width="match_parent" android:layout_height="match_parent" tools:context=".MainActivity" > <ListView android:id="@+id/listView1" android:layout_width="match_parent" android:layout_height="wrap_content" android:layout_alignParentLeft="true" android:layout_alignParentTop="true" /> </RelativeLayout>
javaファイル
package com.example.listview; import android.app.Activity; import android.os.Bundle; import android.view.View; import android.widget.AdapterView; import android.widget.AdapterView.OnItemClickListener; import android.widget.ArrayAdapter; import android.widget.ListView; import android.widget.Toast; public class MainActivity extends Activity { @Override protected void onCreate(Bundle savedInstanceState) { super.onCreate(savedInstanceState); setContentView(R.layout.activity_main); String[] items = { "みかん", "りんご", "れもん" }; ArrayAdapter<String> adapter = new ArrayAdapter<String>(this, android.R.layout.simple_list_item_1, items); ListView listView = (ListView) findViewById(R.id.listView1); listView.setAdapter(adapter); listView.setOnItemClickListener(new OnItemClickListener() { @Override public void onItemClick(AdapterView<?> parent, View view, int position, long id) { String item = (String) parent.getItemAtPosition(position); Toast.makeText(MainActivity.this, item + "をクリックしました。", Toast.LENGTH_SHORT).show(); } }); } }
それでは確認してみましょう。まずMainActivity(上記javaファイル)の19行目で配列を作成し、ListViewに表示させるアイテムを定義しています。この配列がListViewに表示するアイテムの元データとなります。
21行目ではArrayAdapterクラスのコンストラクタを用いてオブジェクトを作成し、19行目で作成した配列を格納しています。ArrayAdapterクラスは配列を元データとするAdapterを拡張したクラスです。似たようなクラスにはCursor(Cursorはデータベースから取得したデータを扱うためのクラス)を元データとするCursorAdapterクラスなどがあります。
ArrayAdapter()の各引数を以下に示します。
引数 | 概要 | |
---|---|---|
第1引数 | Context context | Contextオブジェクトを指定 |
第2引数 | int textViewResourceId | ListViewの各アイテムで使われるレイアウトXMLファイルのリソースIDを指定 |
第3引数 | T[] objects | ListViewに渡すデータを配列で指定 |
今回のサンプルでは第2引数に「android.R.layout.simple_list_item_1」を指定していますが、これはAndroidにもともと用意されている定義済みのレイアウトファイルのIDです。simple_list_item_1はTextViewが1つだけ定義されているレイアウトファイルです。
そして24行目でListViewにAdapterを設定しています。
これでAdapterは配列やCursorとListViewの橋渡しの役割を果たせるようになりました。
25行目ではリスナーを登録しています。
ここで使用しているリスナーはOnItemSelectedListenerで、ListViewの他にもSpinner等で使用します。OnItemSelectedListenerは、ListView内の項目が選択されたときに呼び出されるリスナーです。OnItemSelectedListenerのコールバックメソッドonItemSelected()の各引数を以下に示します。
引数 | 概要 | |
---|---|---|
第1引数 | AdapterView parent | イベントが発生したListView |
第2引数 | View view | クリックされたリスト項目のViewオブジェクト |
第3引数 | int position | クリックされたリスト項目のViewオブジェクトの位置 |
第4引数 | long id | クリックされたリスト項目のViewオブジェクトのID |
29行目ではgetItemAtPosition()を使用して、クリックされた項目の元データとなっている配列の要素(ここでは”みかん”や”りんご”のこと)を取得しています。
以上がListViewの基本的な使用方法です。