optimas bright L-07Cの文鎮化解除とroot化
optimas brightではroot化も文鎮化解除も容易に行えます。
日本ではあまり人気がなかったようですが、開発者の立場から考えると非常にありがたい機種です。
通常root化するためにはツールやシステムイメージをダウンロードして、Android端末のシステムを書き換えたりする必要があります。
当然リスクは高いです。
しかも失敗して文鎮化してしまったとしても、文鎮化の解除も機種によっては容易ではなく、最悪の場合、御臨終してしまうことも多々あります。
(特に日本製の機種に多いようです。)
そのような実態から考えると、どれだけありがたいかがわかります。
(あ、もちろん100パーセント何があっても大丈夫という訳ではありません。)
また、optimas brightは海外ではoptimas blackという名前で販売されていました。
実はこのoptimas blackはAndroid 4.0にバージョンアップさせることが可能だそうです。
ただし、スペックから考えると動きが遅くなることが目に見えているのでやめた方が無難かもしれません。
さてそのようなoptimasですが、私はソフトウェアアップデート中に文鎮化状態になりました。
(まあ、人によっては文鎮化とは言わないかもしれませんが。)
その時の対処法とroot化に関して、メモの代わりにこの記事を残しておこうと思います。
具体的な手法に入る前に、私の開発環境を記載しておきます。
- 開発でadt bundle(EclipseとSDKとADT)を使用
- optimas brightのドライバーはインストール済み(作成したアプリをEclipseから実行するため)
- SDKのtoolsとplatform-toolsはパス通し済み。(cmdから操作をすることがあるため)
文鎮化の解除
私はこのような順で作業をしていたら文鎮化しました。
問題の発生と解決方法
問題の発生
- LGMobile Support Toolをダウンロード
- 端末を接続
- ソフトウェアの更新があるというメッセージがtoolに表示
- ソフトウェアの更新を開始
- PCの環境チェック:問題なし
- 新しいソフトウェアのダウンロード:問題なし
- ソフトウェアの更新:18パーセントで停止
- 端末の接続確認の警告
- 画面の指示に従って接続
- 状況は変わらず、optimasは画面に「S/W updating…」と表示されたまま、再起動等一切不可
- toolを再起動
- なぜか最新の状態ですという表記
- 緊急リカバリーモードを実施
- 同じくソフトウェアの更新が18パーセントで停止
- 端末の接続確認の警告が表示
- 端末は文鎮化
LGMobile Support Toolはこんな感じです。
解決までの流れ
緊急リカバリーモードは次の手順で成功しました。
- optimasをUSBケーブルから抜く
- 電源が切れないので電池パックを外す(強制終了)
- 電池を外したままoptimasをUSBケーブルに接続
- しばらく放置
- ゆっくりゆっくりと更新(リカバリー)
- 無事に復活
ちなみに4番目のところでエラーが出ても、めげずに何回かやったら成功しました。
どうやらoptimas brightは「更新」と名の付くものは、基本的に時間がかかるようですね。
何かにつけすぐにフリーズやバグや文鎮化と捉えず、「しばらく放置」が大事なようです。
あとは「電池の抜き差し」で対処できることも意外に多いようです。
root化
なにはともあれ復活してくれたoptimasをroot化してみます。
今回はCOMPNET様のサイトを参考にしました。
簡単にまとめると次のような手順で実施しました。
-
adb shell
-
cd /data/misc/wifi
-
mv config config-
-
ln -s /data/local.prop config
-
am start -n com.android.settings/.TetherSettings
- 手動でポータルアクセスポイントをONにします。
-
ls -l /data/local.prop
-
cd /data/misc/wifi
-
rm config
-
mv config- config
-
echo ro.kernel.qemu=1 > /data/local.prop
-
exit
-
adb reboot
再起動が完了すればroot化されています。
詳しくはCOMPNET様のページにて確認してみてください。