PHP 基本的な構文 その3 【初級編 第5回】
基本的な構文について
前回は引用符の使い方になどについて記載しました。今回も引き続きPHPの基本的な構文について記載していこうと思います。
文末について
セミコロンの記述
PHPでは処理を記述した行の最後に ; (セミコロン)を入力するのが基本になっています。
これを忘れると、うまくページが表示されなかったりする場合がありますので気を付けてください。
1 2 3 | <?php echo 'test message1' ; //最後にコロンをつける ?> |
改行コードについて
改行コードの考え方
PHPでテキストの改行をしたい場合、以下は分けて考える必要があります。
・ブラウザでの表示の改行
・ブラウザから開いたページのソースを表示した場合の改行
ブラウザ表示の改行
ブラウザでの表示を改行したい場合、HTMLで表示しますので、
タグなどが必要になります。
そのため以下のように記述しただけではブラウザでの表示は改行されません。
1 2 3 4 | <?php echo 'line1' ; echo 'line2' ; ?> |
以下のように改行させたい個所に
を記述することで、ブラウザからの表示を改行させることができます。
ブラウザのみ改行させたい場合に使用するのは ‘(シングルクォーテーション)でも “(ダブルクォーテーション)で
かまいません。
1 2 3 4 | <?php echo 'line1<br>' ; echo 'line2<br>' ; ?> |
ソースでの改行
これでブラウザからの表示は改行はできますが、上記のコードを記述した状態で、ブラウザを開いてソースの表示をし
場合、 そのソースの内容では、改行されずに表示されます。
ブラウザから開いたページのソースを表示した場合の改行をするには、n を使用します。
以下では n の部分が改行用のコードになっています。
改行コードも含めて、”(ダブルクォーテーション)で囲むことを忘れないでください。
1 2 3 4 | <?php echo "line1 n" ; echo "line2 n" ; ?> |
上記のコードをブラウザからアクセスしてみると、ブラウザでの表示自体は改行されていませんが、
ページのソースを表示をしてみると、ちゃんと改行されて表示されていることが確認できると思います。
なぜ “(ダブルクォーテーション)で囲んでいるかというと、’(シングルクォーテーション)では n(改行コード)
ただの文字だと解釈されてしまいそのまま文字で、n と表示されてしまうからです。
“(ダブルクォーテーション)で囲むことにより、 n が登場したら改行だということをPHPに教えてやることができま
。このあたりは、表示させたい内容により使い分けていくことになります。
また先ほどから echo を2回に分けて記述していますが、以下のようにしても先ほどのコードと同じ意味になります。
ブラウザからの表示の改行
1 2 3 | <?php echo "line1<br>line2<br>" ; ?> |
ブラウザからのソースの表示の改行
1 2 3 | <?php echo "line1 nline2n" ; ?> |
ブラウザ表示、ソース両方の改行
その他にも、n を使用する以外に、HTMLを混在させながら改行していくという方法もあります。
このように記述すると、ブラウザでの表示、ソースの表示両方で改行をさせることができます。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 | <?php echo 'line1' ; ?> <br> <?php echo 'line2' ; ?> <br> <?php echo 'line3' ; ?> |
ただこれらの記述方法だと、数十行以上記述する場合などは大変だし、コードの内容も見づらくなってしまいます。
その場合、以下のようにコードの内容を複数行に分けてしまえば、テキストをコピーしてそのまま貼り付けて置換など
タグを差し込めば簡単ですし、コードの見栄えもよくなります。
1 2 3 4 5 6 7 | <?php echo 'このようにして<br> 複数行にわたって記述すれば<br> ブラウザ側からも<br> 改行されて表示することができます。 '; ?> |
実際の改行をこうやって文字の中に改行を含めることで、n を使用せずにソースのほうの表示もそのまま改行も含めて
表示させています。
ひとまず今回はここまでで、次回から変数の扱いかたの部分を記述していきたいと思います。