PHP 基本的な構文 その2 【初級編 第4回】
基本的な構文について
前回はPHPの文の始まりかたと終わり方や echoでの表示の仕方、コメントにしたい部分の記述の仕方について記載しました。
今回も引き続きPHPの基本的な構文について記載していこうと思います。
引用符の使い方
シングルクォーテーションの使い方
基本的にPHPで前回記載した「テストメッセージ」などの文字列を表示したい場合には、
echo ‘テストメッセージ’ のようにして ‘(シングルクォーテーション)で囲んでやる必要があります。
囲んでやることで、echo に文字列はここまでということを教えているような感じです。
この ‘(シングルクォーテーション)自体を echo で文字のように出力したい場合は、内で ; (バックスラッシュ) を用いてエスケープしてやる必要があります。
<?php echo 'これは 'テストメッセージ' です'; ?>
ダブルクォーテーションやバックスラッシュの使い方
この他にも “(ダブルクォーテーション)などの文字を echo で表示したい場合などにも (バックスラッシュ) を用いてエスケープしてやる必要があります。
また 自体を表示したい場合には以下のように のように記述します。
<?php echo "ファイルの置き場所は ""\\192.168.0.100\share" です。"; ?>
ヒアドキュメントとNowdoc
ヒアドキュメントの使い方
以下のようにすると、引用符の代わりにHEREで括った範囲を出力できます。
ただし、以下のように記述していますが、Webブラウザで表示する際に改行が含まれているわけではありません。
<?php echo <<<HERE message1 message2 message3 HERE; ?>
これは ‘(シングルクォーテーション)で囲った場合と同じ意味になります。
このような記述の方法をヒアドキュメントと呼びます。
だがそもそも
echo <<<here
message1
message2
message3
HERE;
は
echo ‘
message1
message2
message3
‘;
のようにしても同じことができるので、ヒアドキュメントはあまり必要になることないかもしれません。
Nowdocの使い方
また余談ですが、PHP5.3以上からNowdocという機能もできるようになりました。
<<<'HERE'のHEREの部分をシングルクォーテーションで囲っただけです。
<?php echo <<<'HERE' message1 message2 message3 HERE; ?>
これは後日また記載しますが、PHPのコード内で変数などの値を展開せずに表示したい場合などに使用します。
ただし5.3より以前のバージョンで記述しても正常に表示されないので気をつける必要あります。
ひとまず今回はここまでで、次回からも引き続き基本的な構文の部分を記述していきたいと思います。