お客様へのシステムの提供のワークフローは一般家庭の夫婦の会話と対して変わらなかったりします。
システムを食い物で表現してみます。
ダンナ: 「腹減った!」 ←提案要求といいます、【RFP】
嫁: 「和食でどう?」 ←提案します、【提案書】
嫁: 「卵焼きでいいですか?」 ←提案をより細かく取り決める、【要件定義書】
嫁: 「卵焼きとは、溶いた鶏卵を調理器具で焼きながら巻いて筒状にした日本料理」 ←要件に対する概説、【基本設計書】
嫁: 「素材は・・・」 ←ハードウェアやソフトウェアの構成表現をするもの、【詳細設計書】
たまご 2個
しょうゆ 小さじ1
塩コショウ 少々
味の素 少々
マヨネーズ 小さじ2
油 大さじ1
嫁: 「作り方は・・・」 ←それらをどう構築していかを表現するもの、【手順書】
素材混ぜる
フライパンを中火で温める
溶き卵を1/3~半量流し入れ
溶き卵の1/2を手前のあいたところに流し入れ
残りの溶き卵をすべて流し入れ
嫁: 「味見しとこ」 ←要件どおりのものが出来たかを確認する作業 【試験 (試験結果報告書)】
嫁: 「どうぞ」 ←上記が終わったら 【納品】
ダンナ: 「ごちそうさま」 ←お客様より受領印を頂くことで完結 【受領】
システム納品は、普段の家庭と変わらないワークフローです。
ただ、システムの厄介なところは、物理ではなく論理(ソフトウェア)が大半であったりします。
ITでは、物理的に触れない、見れないモノを提供するのが曲者です。
ワークフローなのに「書」と表現しているのは、上記の理由です。
お客様が触れない以上、途中経過の作業を文書化し、それを客に食ってもらう感じです。
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By Takahiko Sugiyama