既存のITインフラストラクチャ内にITIL化を進めるとしたら何から?
コンサルタントなら、各種情報戦略や投資対費用効果を見据えた最上位のBSC改善から、
SIなら、バックエンドのCMDBの導入提案となると思います。
予算があるならコンサルタントでいいのかな、ただ、情報戦略レベルになると色々なステークホルダーの合意も必要になり、とても高価で時間がかかるような気がします。
SIは、商品提案が第一なのでCMDB等のデータベースシステムを売りにくるのが定石だと思うのですが、ITIL化とは「業務改善」が主目的なので、いきなりシステムに合わせた「業務改変」をするのは健全では無いように思います。
では、現場で取り組む場合は、何処からがいいかと?
カタログ生成だと思います。
ファーストフード店に入ると、最初に見るのはメニューですよね、それのIT版になります。
一番右列の「価格」と「申し込む」ボタンの実装はITIL化の後半じゃないと仕込めないので、最初はいらないでしょう。
エクセル表でエンドユーザがわかるような、社内で提供中のITサービスを整理するのが良いでしょう。
多分、帳票の項目フォーマットだけでもそれなりに論議になると想いますが、ここで重要なのは、このカタログは「顧客向け」であるということを認識しておくことです。
並列で、「IT向け」のカタログを作ることが推奨されます:
やっつけで書いた帳票なので、少し破錠しています、重要なのはサービスIDが「顧客向け」カタログと合致させておく点ですかね。
ITIL上では、別途、第3のカタログとして開発途中のサービスを記載してものを作成することが推奨されています。
この整理するだけでも、無駄に被っているサービス、無駄な機材、統合できるサービスとかの整理の起点にもなると思います。
何より、現状の可視化作業なので、ステークホルダーも少なく実施がしやすいと思います。
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by Takahiko Sugiyama