PHP 変数 その2 【初級編 第7回】
前回は変数とは何であるか、また使用するメリットなどを記載しました。
今回はその変数を使用する際のルールなどを記載していきたいと思います。
変数での記述のルール
変数に格納できる値
数値の代入と計算の例
変数に格納できる値には前回文字列を代入してみましたが、
文字列以外に数値などを代入して計算させることもできます。
<?php $num1 = 5; $num2 = 10; echo $num1 + $num2; ?>
ブラウザから確認すると、15 と表示されます。
変数の上書き
上書きの例
既に値を代入した変数に、再度に値を代入することで中身を上書きすることもできます。
<?php $test = "mesagge1"; $test = "mesagge2"; echo $test; ?>
こうして上書きした変数をブラウザから確認すると、message2 が表示されます。
最初に格納されていた message1 は削除されています。
変数名のルール
ルールの一部
変数名では以下のようなルールがあります。
・先頭の文字が数字ではいけない。
・大文字と小文字は別の変数で区別される。
・マルチバイト文字(日本語)でも定義可能
数値を使用する場合
まず先頭の文字が数字ではいけないので以下のような変数名は定義できません。この場合ブラウザで表示しても正常に表示されません。
<?php $1ban = "message1"; ?>
以下のように先頭以外に数字を使用することはできます。
<?php $ban1 = "message1"; ?>
大文字・小文字について
大文字と小文字が区別されるので、以下のようにした場合別の変数で扱われます。
<?php $hensuu = "message1"; $HENSUU = "message2"; ?>
日本語の使用
変数名には日本語も使用することができます。
<?php $変数 = "message1"; ?>
変数を展開したい場合の注意
ダブルクォーテーションの場合
echoなどで他の文字列と組み合わせて、変数の中身を展開して使用したい場合は、”(ダブルクォーテーション)で囲む必要があります。
<?php $tm = "test message"; echo "これは $tm ?>
このようにすると $tm の中身である test message が表示されます。
シングルクォーテーションの場合
しかし以下のように ‘(シングルクォーテーション)で囲んだ場合は、変数の中身は展開されずにそのまま文字列で表示されます。
<?php $tm = "test message"; echo 'これは $tm です。'; ?>
変数の前後のスペースをなくしたい場合
ただ上記のようにダブルクォーテーションで囲んだだけでは、$tm の前後にスペースを入れなければいけません。
これは 「これは$tmです。」 のようにしてしまうと $tmです。が変数と解釈されてしまいます。
そのためスペースを入れたくない場合以下のようにします。
<?php $tm = "test message"; echo "これは{$tm}です。"; ?>
こうすることでスペースをいれることなくブラウザ上で変数が展開されて表示できます。
ひとまず今回はここまでで変数の記述のルールなどについて記載しました。
次回は変数の代入のしかたについて詳細に記述していきたいと思います。