はじめに
本連載に関して
エクセルを使用する業務を効率化するために、VBAを1から学んでいきます。
この連載を通して読んで頂いた方に、「何となくVBAを使えるようになったかも?」と感じて頂くことが目標です。
深く掘り下げるのではなく、さらっと一通りのことをやっていくようなイメージで読んで頂けたらと思います。
※尚、この記事を読んでいる皆様は、きっとエクセルがインストールされているPCをお持ちであると信じていますので、エクセルが手元にあって使用できる前提でお話を進めさせていただきます。
マクロ・VBAとは?
「マクロを使って業務を効率化する」
といった形で、マクロという単語を耳にした記憶がある方も多いのではないでしょうか。
マクロとは、ある操作を自動化し、効率化するツール(プログラム)のことを指します。
要するに、マクロというのはエクセルに限った機能ではないということです。(事実、Web上の操作を自動化するツールなども検索すれば出てきます。)
とはいえ、エクセルのマクロも一般的なマクロと同様、ある操作を自動化、効率化するものです。
一方で、VBAとは何かというと、エクセルを含むOffceアプリケーションのためのプログラミング言語です。
VBAを使用して、業務を効率化するマクロが記述できるということです。
文章だけでは伝わりづらいと思いますので、実際に体験してみましょう!
マクロの記録を使ってみよう!
マクロの記録
マクロの強力さを手っ取り早く体験してもらうのに最適なのが、この「マクロの記録」という機能です。
早速使用していきたいのですが、デフォルトのリボン設定ではこの機能を使用することができません。
まずは、マクロとVBAを使用する準備をしていきましょう。
エクセルのオプション設定
[開発]タブをリボンに表示するための手順です。手順1. 「ファイル」→「オプション」の順にクリック。
手順2. 表示されたウィンドウのサイドメニューより、「リボンのユーザー設定」をクリック。
手順3. リボンのユーザー設定のメイン タブ内「開発」のチェックボックスにチェックを入れ、OKをクリック。
すると、リボンに[開発]タブが追加されたかと思います。これで準備完了です。
マクロを記録してみよう!
いよいよマクロの記録をしていきます。
今回は簡単に、セル内の文字を赤字にして、中央揃えする作業を登録してみます。
手順1. 任意のセルに、任意の文字列を入力する。
手順2. [開発]タブより、[マクロの記録]をクリック。
手順3. 表示されたウィンドウのOKをクリック。
手順4. [ホーム]タブを開き、文字を赤字にする。
手順5. 文字を中央揃えする。
手順6. [開発]タブより、[記録終了]をクリックする。
これで一連の作業がマクロとして登録されました。
この登録したマクロを実行することで、セル内の文字を赤字にして中央揃えすることができます。実行してみましょう。
一番単純な記録されたマクロの実行方法
マクロの実行方法もいくつかあるのですが、今回は検証だけなので、一番単純な方法で実行してみます。
手順1. 任意のセルに任意の文字を入力しておく。(入力したセルをアクティブにしておく。)
手順2. [開発]タブの[マクロ]をクリック。
手順3. 記録されているマクロを選択して実行をクリック。
無事にマクロが実行されれば、文字が赤字・中央揃えになるはずです。
今回のまとめ
今回は、マクロ・VBAとは何ぞや?という説明から、マクロの記録機能を使ってみるところまでをやってみました。
一番最初に紹介したこの「マクロの記録」は、初歩的な機能であることは間違いないのですが、今後もずっと使用していくことになると思いますので、覚えておいた方が良いでしょう。
で、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、VBAに関してはまだノータッチです。
次回からVBAに関してやっていきます。
それでは今回はこのあたりで。