GitブランチをEclipseで作る。EclipseでGitを使う(9)
0.はじめに
EclipseでGitを使う方法を説明していくシリーズの第9回。いよいよGitで良く登場する「ブランチ」をEclipseで作成してみます。今回はローカルリポジトリでの作業となります。
メインのブランチとサブのブランチを作成し、各々で同一ファイルを編集した場合のシナリオを考えましょう。
1.ブランチを作る。
早速ブランチを作ってしまいましょう。
「切り替え」を選択した後「新規ブランチ」をクリックしましょう。
以下のダイアログが立ち上がりますので新規ブランチ名を入力し(今回は「sub1」とします)、
「完了」をクリックしましょう。
「master」ブランチの下に「sub1」ブランチが出来上がります。
「✔」マークがついているブランチが「チェックアウト」されているブランチです。
「チェックアウト」されているブランチが「Javaパースペクティブ」に表示されることになります。
2.各ブランチにファイルを作り、枝分かれ状態を作成する。
まず「sub1」ブランチに以下のファイルを作成しましょう。
≪Sample9.java 最初のソース≫
public class Sample9 { public static void main(String[] args) { System.out.println("Sub Branch."); } }
次に「master」ブランチを選択し、以下のファイルを作成しましょう。
≪Sample9.java 最初のソース≫
public class Sample9 { public static void main(String[] args) { System.out.println("Main Branch."); //←ここがsub1ブランチと異なる } }
3.「sub1」をマージする
ヒストリーを確認しましょう。
「master」に「HEAD」がある状態で、「sub1」のヒストリを右クリックし、「マージ」をクリックします。
これにより「sub1」の内容を「master」にマージしようとします。すると競合が発生します。
3行目の「System.out.println(“Main Branch.”);」の部分が競合してしまっているわけです。
Javaリポジトリに表示を切り替えてみましょう。競合が発生していることがわかります。
競合を解決しましょう。
public class Sample9 { public static void main(String[] args) { System.out.println("Main Branch."); System.out.println("Sub Branch."); } }
4.まとめ
今回はブランチの作成とマージを行いました。競合が発生しなければ簡単にマージできますが、競合が発生する場合には今回のようなマージ作業が必要です。1人でローカルで開発する際にも是非活用したいところですね。