EclipseでGitを使う(1)Gitリモートリポジトリを構築する。
0.はじめに
EclipseのGitを使い、Linuxで構築したリモートリポジトリに接続してプロジェクトでソースを共有する場合を考えます。
これ結構ノーマルな構成だと思うのですが、Gitコマンドに関する情報はWeb上に沢山ある割に、意外とこういった使い方をどんぴしゃで説明してくれているものが見つからなかったので、まとめておくことにしました。
1.手順概要
本シリーズでは、以下のような手順でGit環境を構築していきます。
前提環境
サーバ側:CentOS5.6
クライアント側:Eclipse Luna SR1 (4.4.1)
手順概要
【 手順1.Linux側 】
1-1.LinuxOS(今回はCentOS5.6を使用)に、Gitをインストール
1-2.Git用のディレクトリを作成
1-3.Gitのbareリポジトリを共有オプションを付けて生成
【 手順2.Eclipse側(ベースのソースを最初にリポジトリに上げる人) 】
2-1.プロジェクトをGitプロジェクトにする。
2-2.Git用ユーザとメールアドレスを作成。
2-3.コミットする。
2-4.プロジェクトをリモートリポジトリにプッシュする。
【 手順3.Eclipse側(ベースのソースをもらう人) 】
3-1.リポジトリを生成
今回はLinuxへのGitのインストール、初期設定の流れを説明します。
以下、コマンドラインでの操作になります。
2.LinuxOS(今回はCentOS5.6を使用)に、Gitをインストール
Gitインストール用にリポジトリを追加します。
# yum install epel-release
Gitをインストールします。
# yum install git
3.Git用のディレクトリ&ユーザを作成
Gitリポジトリを作成するディレクトリを作成します(好きな場所に)
# mkdir /var/git
ディレクトリを移動します。
# cd /var/git/
リポジトリ用ディレクトリを作成します。「~.git」という名前にします。
# mkdir projectX.git
「projectX」用のユーザ「userX」を作成します。
# useradd userX
「userX」のパスワードを設定します。
# passwd userX
「projectX.git」の所有者/グループをuserXにします。
# chown userX:userX projectX.git
「userX」に切り替わります。
# su – userX
4.Gitのbareリポジトリ生成
ユーザが切り替わるとuserXのホームディレクトリに移動しているので、改めてprojectXのリポジトリに移動します。
$ cd /var/git/projectX.git
bareリポジトリを作成します。
$ git init –bare –shared
一覧を表示
$ ls -a
「config」や「branches」が出来上がっているはず。サーバ側の設定はこれでOK。
bareリポジトリは、作業ファイルは置かず、管理ファイルのみが置かれるリポジトリになります。
今回は、作業ファイルはEclipse側に置くため、Linux側にはbareリポジトリを作成します。
また、グループで共有したいので–sharedを付けます。「–shared=true」でもOK。
5.まとめ
ここまででLinux側の設定は完了です。基本コマンドさえ知っていればとても簡単です。
次回は「手順2.Eclipse側(ベースのソースを最初にリポジトリに上げる人)」を進めていきます。