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魁!小野の塾 小さな管理機能を作ってみようの巻 第32話
2021.12.15
Lv2

魁!小野の塾 小さな管理機能を作ってみようの巻 第32話

小さな管理機能を作ってみよう 第32話

初心者向け、PHPプログラム構築講座です。
初心者といっても、PHPの勉強を少し行い、LAMP環境が自分で構築でき、少しアプリケーションを作成しているレベルを対象とします。
まったくの初心者の場合は、わからない部分が出てくると思います。
できるだけ細かく説明は入れていきますが、説明がわからない場合は、PHPやMySQLの初心者講座をご覧ください。

対象のスキルレベル

  • LAMP環境の構築
  • PHP言語が読める
  • HTML, CSS, Javascriptが少しわかる
  • Bootstrapのドキュメントをみて、HTMLが書ける
  • Ajax(非同期通信)を利用したことがある
  • SESSIONを利用したことがある

構築環境

  • Windows10
  • XAMPP(PHP7.3.2, MariaDB 10.1.38)

ユーザ管理実装

HTMLの修正が終了しましたので、Javascriptの実装を行います。
Datatablesを利用することから、少しソースが長くなりますが、Datatablesの実装に慣れてくると、どれをどう実装すれば良いか分かるようになり、それほど長くないことに気が付くはずです。

部署管理側の実装の際に、更新する場合の連携IDをlocalStorageに保存する方法で行いましたが、今回は前回やっていることは、先に実装していきたいと思います。
localStorageに関しては、小さな管理機能を作ってみようの巻 第29話をもう一度、参照してみて下さい。

Datatables部分の実装

先にDatatables部分の実装を行ってきます。APIはUsers.phplistを呼び出します。

users.html(抜粋)
[javascript highlight=””] $(function(){
/* ログインチェック */
isSignin();

/* Users.phpを実行するためにprocessにはUsersを指定します */
$process(‘Users’);

var table = $(‘#users’).DataTable({
ajax: {
url: ‘./api/’,
type: ‘POST’,
data: {‘process’: ‘Users’, ‘method’: ‘list’}, // Users.phpのlistを呼び出します
dataSrc: ‘list.rs’ // 戻り値のjsonからlist.rs部分がデータの対象として設定します
},
columnDefs: [{
targets : 5,
data: null,
defaultContent: [
‘<button class="btn btn-primary btn-sm me-3 act-update"><i class="fas fa-edit"></i> 編集</button>’,
‘<button class="btn btn-outline-danger btn-sm act-delete" data-bs-toggle="modal" data-bs-target="#deleteModal"><i class="far fa-trash-alt"></i> 削除</button>’
].join(”)
}],
columns: [
{data: "user_id"},
{data: "name"},
{data: "mail"},
{data: "tel"},
{data: "dept_name"}
],
dom: ‘Btp’,
buttons: [
{
extend: ‘copy’,
text: ‘<i class="fas fa-clipboard"></i> Copy’
},
{
extend: ‘csv’,
text: ‘<i class="fas fa-file-alt"></i> Csv’
},
{
extend: ‘excel’,
text: ‘<i class="fas fa-file-excel"></i> Excel’
},
{
extend: ‘pdfHtml5’,
text: ‘<i class="fas fa-file-pdf"></i> PDF’,
customize: function(doc){
doc.defaultStyle.font= ‘GenShin’;
}
}
] });
table.buttons().container().appendTo(‘.buttons’);
});
[/javascript]

上記を実行することで、Users.phplist関数を実行した結果が描画されます。
Datatablesとデータ、ボタンが描画されていれば成功です。

新規作成の実装

新規作成は、引き継ぐデータもなく、そのままusersEdit.htmlへ遷移します。

users.html(抜粋)
[javascript highlight=”4-8″] /* Users.phpを実行するためにprocessにはUsersを指定します */
$process(‘Users’);

/* 新規作成 */
$(‘.btn-success’).on(‘click’, function(){
/* そのまま編集画面へ遷移します */
location.href = ‘usersEdit.html’;
});
[/javascript]

削除処理の実装

削除処理は、リスト部分のボタンを押下すると、モーダルが描画され、モーダルの削除ボタンを押下すると削除するという流れになります。
まずは、モーダル内の削除ボタンを押下した場合の処理を追加していきます。

users.html(抜粋)
[javascript highlight=”7-17″] /* 新規作成 */
$(‘.btn-success’).on(‘click’, function(){
/* そのまま編集画面へ遷移します */
location.href = ‘usersEdit.html’;
});

/* 削除実行 */
$(‘.act-exec-delete’).on(‘click’, function(e){
/* Users.php#deleteを呼び出します */
$method(‘delete’);
/* Validationチェックは行わないで、非同期通信します */
$xhrNoValidate([{name: ‘user_id’, value: $(‘.act-exec-delete’).data(‘id’)}], function(data, status, xhr){
location.href = ‘users.html’;
});
/* ボタン押下時のイベントを通知しない為、falseを返します */
return false;
});
[/javascript]

リストに描画された削除ボタンを押下時に、モーダル内の.act-exec-deleteのdata属性(data-id)に、usersのidをセットしておき、そのidを送信し削除します。

続いて、モーダルにidをセットする部分の実装ですが、idのセットは更新ボタンも同様になるので、一緒に実装していきます。

users.html(抜粋)
[javascript highlight=”3-20″] /* ダウンロードなどのボタンを描画します */
table.buttons().container().appendTo(‘.buttons’);
/* Datatablesのデータ部分の描画終了時に、コールバックされます */
table.on(‘draw’, function(){
/* 更新 */
$(‘.act-update’).on(‘click’, function(e){
var tr = $(this).closest(‘tr’);
/* localStorageにuser_idをセットします */
localStorage.setItem(‘user_id’, $(‘td:first’, tr).text());
/* 編集画面へ遷移 */
location.href = ‘usersEdit.html’;
});

/* 削除確認 */
$(‘.act-delete’).on(‘click’, function(e){
var tr = $(this).closest(‘tr’);
/* モーダルを表示する際に削除するidをモーダル側へ設定します */
$(‘.act-exec-delete’).data(‘id’, $(‘td:first’, tr).text());
});
});
[/javascript]

更新処理の実装

先ほどリスト内のボタン押下(更新・削除)を実装したので、更新処理への遷移は完了しています。
ここでは、更新処理を行う上で、localStorageに保存したuser_idを削除する実装を行います。

ここで削除しないと、いつまでも残ってしまう場合がありますので、注意しましょう。

users.html(抜粋)
[javascript highlight=”4-5″] /* ログインチェック */
isSignin();

/* 連携用ID削除 */
localStorage.removeItem(‘user_id’);

/* Users.phpを実行するためにprocessにはUsersを指定します */
$process(‘Users’);

[/javascript]

これで、一覧画面の一通りの機能実装が終了しました。お疲れ様です。
次回は、最後の機能になりますが、ユーザの編集機能を実装していきます。

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