【独学CCNA】014.スイッチ②
CCNA対策講座
本連載では、シスコ技術者認定資格であるCCNA合格を目指して、試験範囲の解説や問題演習などを扱っていきます!
前回はスイッチについて説明してきました。
本記事も前回に続いてスイッチの説明をしていきます。
- スイッチについて前回の復習
- バッファリング機能
- スイッチのフレーム転送方式3種類
- MACアドレスの学習
- まとめ
スイッチについて前回の復習
スイッチとはデータリンク層の機器で、送られてきたデータを、目的の相手にのみ送信するというフィルタリング機能をもつ。
フィルタリング機能はMACアドレスを使い、接続された機器を識別することで実現している。スイッチが持つMACアドレステーブルには接続している機器のMACアドレスとポート番号がセットで登録されている。起動直後のMACアドレステーブルには何も記載されていないが、通信を行う中でMACアドレスとポート番号を学習していく。
バッファリング機能
スイッチにはPCなどの機器を複数接続することが可能です。同時に複数の機器から通信が行われた場合を考えてみましょう。
PC-AとPC-B、PC-Cから同時にPC-Dへ送信するような場合です。
このときスイッチには複数のフレームが届くことになりますが4番ポートから送信できるフレームは1つずつです。
後から到着したフレームは先のフレームが送り出されるまでスイッチ内で待たなければなりません。
複数同時にフレームが届いたりした場合に、届いたフレームをためておくのがバッファです。
このバッファにためておく機能をバッファリング機能といい、
この機能があることで後から到着したフレームを破棄することなく送出することができます。
スイッチのフレーム転送方式3種類
スイッチは受け取ったフレームを送信する際に、フレームをチェックしてから転送します。
フレームを転送する際の方式にはカットスルー、フラグメントフリー、ストアアンドフォワードの3つあり、
フレームのどこまでチェックを行うかが異なります
カットスルー
フレームの宛先を確認した段階でフレームを転送します。それより後ろの部分は確認しないため、スイッチで転送される際の
遅延が小さくなります。ただフレームにエラーがあったとしても宛先の端末まで届いてしまうことになり、信頼性は下がります。
フラグメントフリー
フレームの先頭64バイトを読み込んで問題がなければ転送を行います。
カットスルーよりは信頼性があり、ストアアンドフォワードよりは遅延が小さくなります。
ストアアンドフォワード
届いたフレームをバッファに格納し、CRCのチェックまで行う方式となります。カットスルーと比べるとスイッチでフレームのチェックを
行う分、遅延が大きくなりますが、フレームの信頼性は上がります。
ただ最近のスイッチは性能が上がっているため、ストアアンドフォワード方式となっていることが多くなっています。
確認問題
以下の選択肢から正しいものを選んでください。
- カットスルーはフレームの先頭64バイトを読み取りフレームの転送を行う。
- フラグメントフリーではフレームの宛先のみを確認し、フレームの転送を行う。
- ストアアンドフォワードではCRCというフレームデータのチェックを行う。
まとめ
前回に続いてスイッチにについて学習しました。
次回はコリジョンドメインとブロードキャストドメインについて学んでいきます。